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ありきたりより強力の方がいい。〜日本選手権Season3 デッキ記録(イゼット天啓)〜

1.初めに

こんにちは。岡(@okarin_)です。
もうすぐマジック歴6年目を迎えます。好きなデッキはレガシーのANTです。

昨日開催されたMagic:the Gathering 日本選手権2021 Season3 本戦に出場してきました。
普段から交流のある小林遼平君(@yokakenana)とデッキを共有して臨んだ結果、2人ともTOP8に入賞、そして小林が優勝という大きな成功を収めることができました。
今回の思考過程を後から振り返れるよう、今回手掛けたデッキ・イゼット天啓のリストについて要点を記録することにしました。


2.デッキリスト

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デッキ
3 表現の反復 (STX) 186
4 アールンドの天啓 (KHM) 41
3 感電の反復 (MID) 224
2 ストーム・ジャイアントの聖堂 (AFR) 257
4 河川滑りの小道 (ZNR) 264
2 廃墟の地 (MID) 262
1 家の焼き払い (MID) 131
4 棘平原の危険 (ZNR) 166
2 ジュワー島の撹乱 (ZNR) 64
4 ゼロ除算 (STX) 41
3 消えゆく希望 (MID) 51
3 予想外の授かり物 (AFR) 164
2 記憶の氾濫 (MID) 62
1 プリズマリの命令 (STX) 214
4 嵐削りの海岸 (VOW) 265
1 否認 (STA) 18
2 轟く叱責 (ZNR) 170
1 燃えがら地獄 (ZNR) 136
4 島 (THB) 251
6 山 (THB) 253
2 削剥 (VOW) 139
1 溺神の信奉者、リーア (MID) 59
1 セレスタス (MID) 252

サイドボード
1 環境科学 (STX) 1
1 マスコット展示会 (STX) 5
1 アルカイックの教え (STX) 57
4 くすぶる卵 (MID) 159
2 才能の試験 (STX) 59
2 燃えがら地獄 (ZNR) 136
1 溺神の信奉者、リーア (MID) 59
1 船砕きの怪物 (VOW) 63
2 黄金架のドラゴン (KHM) 139


3.調整過程

▼メタゲームとアーキタイプへの見解

前期からスタンダードをプレイしていたため、カードプールや前期のメタゲームについては概ねインプット済みの状態からスタート。
VOW発売後は大会に出ていませんでしたがArenaのラダーをプレイし、周囲やSNSから流れてくる情報を整理して以下のような認識を持っていました。

・当日のメタゲームは白単とイゼット系統の2強で、緑単、狼男(グルール、ジャンド)等がそれに続くと思われる。
他のプレイヤーも概ね同じ認識をしていると予想。

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・白単はアグロとしての完成度が高いが、いろんな形で対策されやすい構成・ポジションだと感じた。特にイゼットにおいてはドラゴンの卵+燃えがら地獄のパッケージで対白単の勝率を担保できることを早い段階で小林から聞かされていた。(詳細は後述)他のプレイヤーもこの攻略法を見つける可能性は高いと考え、自分が白単を使う可能性は無くなった。

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・緑単やグルールはパワフルな反面、マナカーブに沿った動きができないゲームでの脆さが気になる。自分では使いたくないが対面すると嫌なタイプ。
前環境でプレイしていたユーザーの多くは白単に流れるだろうと予測。

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・ジャンドもマナベースへの負荷が大きく、安定性に難がある印象。グルールとジャンドの共通点として、イゼットに対し狼男を裏面で使えることが多い点は優れており、可能性を感じる。もし納得いくリストがあれば使ってみたい。

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・トレジャー系のアーキタイプは前期からカードがあまり増えていない印象。イゼット系との相性改善には至っていないはずで、使用者は少ないと考える。

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・カード単体が強く、デッキパワーが保証されている。上記で挙げた対白単のプランもあって立ち位置が極端に悪くなることはなさそう。
またイゼットは構築の幅が広い点も嬉しい。例えば「イゼット○○の立ち位置が悪くなってもイゼット××がまだ使える」という形でノウハウを継承しやすく、研究と練習が無駄にならなさそう。

以上の考察を経て、早い段階でイゼットを使うことを決めました。


▼イゼットの構成について

各地の大会結果を参考にリスト選びを始めました。
選択肢は大きく分けてドラゴン型、怪物型、天啓型の3つ。

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1.ドラゴン型……黄金架のドラゴンを2~4枚採用。フィニッシャーのオプションは卵、リーア、怪物、天啓と多岐に渡る。
リストを柔軟にできるが、その分だけゲームメイクが毎回変わりプレイが難しくなる。

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2.怪物型……船砕きの怪物を2~3枚採用。相性の良いリーアがオプションになることが多い。

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3.天啓型……アールンドの天啓を3~4枚採用。クリーチャーが少なく、感電の反復の採用枚数が他の型より1~3枚多いのが特徴。

この3タイプを、①イゼットミラー ②それ以外のマッチアップ の2つで比較検討しました。

①イゼットミラーについて

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ドラゴンと怪物の両方とも、ミラーで本来腐るはずのカード(消えゆく希望、轟く叱責)を生かされてしまう点が気になりました。


アールンドの天啓は怪物に比べてカード単体でのインパクトこそ薄めですが、感電の反復との組み合わせで対応しづらい攻め手に化けるため有力候補。
そのため天啓を評価する場合は感電の強さにも着目する必要がありますが、予想外の授かり物を感電でコピーして大量の手札とマナを捻出する動きも、ミラーでは十分な決定打になります。
また感電の反復は守り札としても優れているのが強みになっています。相手が感電天啓の仕掛けを打ってきた時、こちらも打ち消し・ゼロ除算を感電でコピーして相殺するケースが多く発生するためです。

「イゼットミラーでは感電の反復を多く持っている方が軽くて強い仕掛けを積極的に打てるため有利になりやすい。そのため一番強いのは感電の反復+アールンドの天啓の1本に絞った純天啓型」という結論に至りました。

②他のマッチアップについて

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対アグロはドラゴン型が一番耐性が高いと考えました。
黄金架のドラゴンでいち早く攻守を切り替えられる点、ドラゴンの火によって軽量除去を充実させられる点を評価。卵が入っていれば更に加点要素です。

怪物型はあまり回せていないものの、予想外の授かり物を用いたマナ加速への依存度が高そうな印象を受けました。ただし着地すれば軽量除去を除いてほとんどの仕掛けをシャットアウトできる見た目をしています。またメインから複数枚投入されているリーアでの制圧も期待できます。

天啓型は盤面にクリーチャーを出さない都合上、相手のクロックをより多く捌かないといけないのが悩みです。
一方、相手のクリーチャー除去を腐らせることができるのは強み。
また感電の反復を除去のかさ増しに使えるケースもあるので、カード採択次第では手数をカバーできそう。

総じて、どのタイプでも組み方次第で一定以上の耐性を持たせられるという認識になりました。


▼イゼット天啓に決めた理由
ジェスカイドラゴン(イゼットドラゴンに勇敢な姿勢をタッチしたタイプ)を回していたメンバーから「ドラゴン型は天啓型に不利」と報告を受けるようになりました。
また他のマッチアップでも意外と取りこぼしが発生する様子。自分で試したわけではないものの、「少数のクリーチャーが戦略の軸になっているため、相手の対クリーチャーカードとの交換が成立した後、ゲームの主導権を取り返せないまま負けてしまうのではないか?」と推測しました。

怪物型は直近の大会で目立つようになり、ガードが上がっていました。
イゼットミラーでも対策しやすい構成をしている(リーア+バウンスで嵌る)ように見え、なるべく使わない方針へ。

他の選択肢が消えていく中、天啓型はラダーのダイヤ~ミシック%帯でほぼ負けなしの安定感を示していて、各アーキタイプ相手のゲーム展開にも再現性があり好感触。
またVOW発売当初から「(スペルコンボが好きなため)できれば天啓を使いたい」という思いがあって調整を続け、結果論ではありますがベストデッキに仕上げられたと感じたため使用デッキに選ぶことにしました。

あとは自分が独自で回していたリストが的外れになっていないか、小林との直前の調整でイゼット同型での感触を確認しました。同型対決は複雑なゲーム展開の連続になるため、耐久試験としては十分。そしてここでもジェスカイ天啓相手にマッチ4勝1敗をマークしました。

▼他の選択肢について

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イゼットカラーには色を足す余地がありそうだと考え、ジェスカイ(勇敢な姿勢)とグリクシス(真っ白)を試しました。

・対アグロ……耐性が目に見えて落ちた。廃墟の地が減ることによって最後の数点をミシュラランドに削られやすくなった。

・対ミラー……勝ち筋が増える代わりに別の負け筋が増えることがわかった。(真っ白→黄金架のドラゴンによる差し切り、勇敢な姿勢→感電天啓の仕掛けに対応できない)

以上の通りメリットを感じられず、少なくとも天啓型に関してはイゼットのままが一番良いと判断しました。

4.コンセプト解説

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・メイン1枚採用のカードについて
特定のマッチアップや盤面で強く使えて、それ以外の状況でもゲーム中1枚ならプレイを許容できるカードをメインに1枚ずつ入れました。
(リーア、セレスタス、プリズマリの命令、否認、家の焼き払い)
イゼット天啓はゲームレンジが少し長く、ドロースペルが多く入っていることから、1枚挿しが見た目以上に機能します。
また日本選手権はリスト公開制であることから、一部のカードについては相手の割り切りプレイを踏み止まらせる(orリスクを負わせる)副次的効果も見込めます。

難点は、必要無い状況でもそれらの1枚挿しを引き入れてしまうことです。
この時取れる選択肢は以下の3つになります。
①予想外の授かり物やセレスタスのコストにあてる → ベスト。
②活用できるようにゲームを進める → 無理に狙うと敗着につながる。
③1枚分の損を割り切って許容する →②よりマシな選択肢であることも多い。

・表現の反復3枚採用について (2021/11/30 修正)
環境屈指のパワーカードなので、出来れば4枚採用した方が良いという考え方が大前提です。そのうえで、今回は後述の弱点が気になって3枚での調整を試していました。その過程でそれなりに上手く回すことができたため、本番までに4枚目を入れて75枚のバランスを整え直すよりも3枚のまま使うことを決めました。
後手番(特にミラー)で打ちづらい点、同名が被った時に捌きづらい点が弱点なので、4枚目を入れるときはここを補う組み方が必要だと考えています。

今回の結果を踏まえて3枚と4枚のどちらが良いか未だに判断がついていませんが、4枚派の人には一度3枚を試してみてもらいたいと思っています。


5.カード解説

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・否認
ミラーマッチで重宝するカード。
感電の反復でこのカードをコピーし、計4マナで同一スタック上の打ち消しを2回構えられる点が強力です。
軽蔑的な一撃との比較では、相手のゼロ除算を弾いて自分の天啓を押し込むときにも使えるのが利点です。
対アグロは1枚ならプレイできないことは無いですが、基本的にサイドアウト候補です。

・プリズマリの命令
カードパワーはそれほど高くないですが、潤滑油としての役割を果たすカードです。
他のカードがアドバンテージ獲得に長けているおかげで、このようなカードを採用する余地があると考えています。
何かと使い勝手が良いので採用する価値はあると思います。
(ex1)対ミラーで手札の不要な火力を処理しつつマナジャンプ(特に3ターン目やゼロ除算をケアされて動かれなかったターン中に唱えるのが強力)
(ex2)対アグロで2点+マナジャンプ
(ex3)エシカの戦車、セレスタスを破壊

・記憶の氾濫
2枚採用することで、ミラーのリソース勝負で優位に立つ狙いです。
インスタントタイミングで動ける点、同じマナ帯の船砕きの怪物と違い被っても使いづらい心配がない点を評価しています。
予想外の授かり物と採用枚数を散らすことで、被った時にこちらを先に唱えて打ち消しを使わせたり、サイド後の才能の試験への耐性を若干ながら上げる意味合いもあります。

・セレスタス
対ミラー、対アグロともにマナジャンプ+手札整理に価値があると考えて1枚だけ採用しました。
イゼット天啓は身を守りつつマナソースを増やす必要がある都合、毎ターンマナの支払いがギリギリになりがちなので、恒久的に1マナ増えることは見た目以上に大きな意味があると感じています。
また対ミラーで相手だけセレスタスを設置していると手札の質に差がついてしまうため、そのケースを回避する役割もあります。
ただしカード単体で盤面に大きな影響を及ぼすわけではないので、表現の反復4枚目を入れる場合はおそらくこのカードと入れ替えになると思います。
ジェスカイやグリクシスのそれと異なり、色マナ供給源としての役割は薄いです。

・才能の試験
ミラーマッチで採用しているのといないのとではプレイの難度が変わるカードです。
ただしサイド後の主流になるクリーチャープランに対しては本当に無力なため過信は禁物で、2枚程度がベストだと考えています。

・溺神の信奉者、リーア
対アグロの切り札。
相手もリーアで蓋をされることを前提にサイドボーディングしてくるので寄せ切るのは危険だと考え、メインサイド合わせて2枚にしました。ミラーマッチでは相手の天啓を受ける手段がゼロ除算だけになってしまうためあまり強くありません。通常0~1枚で運用します。
ただし相手が船砕きの怪物や才能の試験を多く取っている場合は有効なので2枚使うことを検討します。前者はバウンス連打で封殺でき、後者は「打ち消されない」能力を潰しにいけるためです。

・くすぶる卵
対緑単・ジャンドの後手番以外全部のマッチでサイドインするリリーフエースです。
白単には卵+除去、ミラーには卵+カウンター、緑単には卵+除去+アールンドの組み合わせが強力です。ただしメインボードの時点では呪文の採用枚数が最適化できておらず効力が低いため、サイドボーディング後に真価を発揮する性質を持っていると考えています。
(対白単はメインから有った方が多少心強いですが、ポータブルホール、粗暴な聖戦士、スカイクレイブの亡霊を合わせられて押し切られるケースもあって安定性に難あり。
対白単のメイン戦は各種単体除去で凌ぎ、リーア、家の焼き払い、マスコット展示会で盤面を抑えるプランで間に合う算段です。)

対白単の卵は、サイド後の燃えがら地獄と最高のシナジーを形成します。
軽い攻撃は卵が受け止め、4点を超える打点にはバウンスが、横並びには燃えがら地獄が刺さるという攻略困難な盤面を容易に作り出すことができます。
白単側が卵を対処しようにも、それらのカードは総じてビートダウン性能が高くないため、複数枚投入すると今度はボードコントロールを完遂されるリスクが発生します。
白単がキレイに対処できないこの構図が、今回のサイドボードの肝になっています。

またカード単体の特徴としては、白単の妨害手段である「サリア、精鋭呪文縛り、パラディンクラスによる支払いマナ増加」を有効に活用できる性質も見逃せません。

ミラーマッチでも軽い脅威として積極的にプレイできる好カードです。
緑単など、卵のタフネス4が容易に乗り越えられてしまい相手への脅威に成りえないと思われるマッチアップのみサイドインしない方針です。
ただしそのようなマッチアップでも、先手なら卵を除去で守れるため入れた方が良いです。

・燃えがら地獄
メイン1枚、サイド2枚。
直前までメインにも2枚入っていましたが、緑単へのガードを上げるために急遽1枚を削剥2枚目に変えました。
緑単が減るようなら燃えがら地獄に戻して、計4枚体制で白単へのガードをより強固にするのも良いと思います。
(2マナ火力の枚数バランスは保ちたいので、削剥2枚目の枠を悪魔の稲妻に変えることには若干懐疑的です)
天啓型だと感電の反復と組み合わせやすく、計5~6マナでタフネス4まで焼き尽くせる点が優れています。

・黄金架のドラゴン
イゼットミラーのキーカード。
卵を除けば一番軽いフィニッシャーであり、たとえ処理されても宝物トークンが残ることでミラーマッチを優位に進めやすくしてくれます。
天啓型ではこのカードにゼロ除算を打たせて、後の感電天啓コンボを通しやすくしたいという狙いがあります。
もし場に定着すれば天啓と合わせて速やかにライフを削りきることも可能なので、相手にとっては無視できないカードです。
対白単でも攻守切り替え用に1枚だけ入れたりします。

・船砕きの怪物
問題児。
前述のリーア+バウンスで対処されることも多々あるので、これに寄せ切った構築はリスクが大きいと感じます。
リターンも相応に大きいのでフィニッシャーを散らす意味で1枚取りましたが、明確に必要と感じている枠ではありません。

・心悪しき隠遁者(不採用)
ミラーマッチ用のカードですが、カードパワーが特段高いわけではなく、クリーチャープランに対してはほぼ無力なので0枚で問題ないと判断しました。
3マナ拘束する効果と打ち消されない効果はどちらも使い勝手がよく終盤まで有効なので、1枚までなら採用してもよさそうかなという印象です。

・バーニングハンズ(不採用)
緑単が台頭すれば必要になるカードです。
今回は白単対策に枠を割いたため、対緑単は目を瞑りました。

・竜巻の召喚士(不採用)
こちらも対緑単のカード。
7マナまで伸びていればメインのカードでも色々なアプローチが考えられるので、サイドの枠を割くまでには至らないかと考えています。
また全体バウンスが根本的な解決にならない状況もあり得るので、あまり使いたいと思わないカードです。

・軽蔑的な一撃(不採用)
否認の項では否認の良さを書きましたが、こちらもミラーでは黄金架のドラゴンを一番綺麗に処理できる良カードです。
今後黄金架のドラゴンが増えるなら採用を検討したいところ。

・バグベアの居住地(岡のみ採用)
感電天啓成立後のダメージソースの少なさを懸念してミシュラランド3枚目を採用していました。
ラダーでの調整中何度か活躍したので入れっぱなしにしていましたが、やはりタップインが重く、コンボを安定して決める方が大事なので基本土地の方が良かったと反省している1枚です。(本戦では幸いこのタップインは勝敗に響いてなかったと思います。)
小林はしっかり山に差し替えていました。

6.サイドボーディング

in/outは明確に決めていません。
対戦相手のリストによってバランスを取りながら枚数を微調整しています。
大まかな方針だけメモとして残します。

・イゼット系統
卵、黄金架のドラゴン、才能の試験は確定で入れる。
不要な火力(燃えがら地獄、削剥)、軽過ぎてゲームへの貢献度が低いバウンス(消えゆく希望)、カウンターを打たれて損害が大きいカード(授かり物)、仕掛けるためのマナが重いカード(天啓)を少しずつ減らす。あとは先手後手や相手のリスト、プレイスタイルを考慮して微調整。抜くカードに困ったらリーアを抜くが、下記パターンは例外。
1.船砕きの怪物が多め→リーアもしくはドラゴンを定着させてバウンスで嵌める。
2.才能の試験や心悪しき隠遁者が多め→リーアで無視する。

・白単アグロ
感電と天啓と氾濫を0~1枚になるよう減らす。
否認も概ね不要。
リーア、卵、燃えがら地獄を入れる。今後白単側が卵への回答を見つける可能性があるため注意。

・緑単アグロ
先手だけ卵を入れる。ゲームを長引かせて有利になるかどうかは状況次第。天啓を中継のために打つか感電天啓のためにキープするか要判断。氾濫は打つ暇がないので抜く。

・ジャンド
先手だけ卵を入れる。
ハンデスが重い場合は氾濫を残して、授かり物を少し減らす。
天啓は1枚だけ減らす。

・オルゾフ
エメリアのアルコンが入っている場合、嵌らないように感電を減らす。


7.結果

日本選手権2021 Season3 本戦

@yokakenana

オルゾフコントロール ○
オルゾフコントロール ○
イゼット天啓 ×
白単アグロ ○
グルール狼男 ×
イゼットドラゴン ○
白単アグロ ○
イゼット天啓 ○
白単アグロ ○
白単アグロ ○
ジャンドトレジャー ○
5位通過

白単アグロ ○
オルゾフミッドレンジ ○
イゼット天啓 ○
優勝!

@okarin_

オルゾフミッドレンジ ○
ジェスカイ天啓 ○
イゼット天啓 ○
緑単アグロ ○
白単アグロ ○
白単アグロ ○
白単アグロ ○
白単アグロ ○
白単アグロ ○
イゼットドラゴン ×
セレズニアトークン ○
1位通過

オルゾフミッドレンジ ×
5位/128人


・戦績は2人合わせて22-4。特に対白単アグロは10戦10勝を達成しました。
このマッチアップを安定して取れたのが今回の一番の勝因だと思います。

・2人が共通で落とした試合が対イゼットドラゴンでした。(小林の戦績上の表記はイゼット天啓)
黄金架のドラゴン、リーア、怪物、天啓がメインからバランスよく搭載されているリストで、「相手だけメインからサイドボーディング後になっている」とやりづらさを感じていましたが、決勝では小林が上手くゲーム展開を噛み合わせてリベンジを達成してくれました。サイド後はドラゴンでの差し合いになりましたが、相手のリストと差別化されている点でくすぶる卵が活躍するゲーム展開になることも多いと思います。
今回決勝に上がったイゼットドラゴンは白単への耐性が若干低い分、ミラーマッチに強いリストになっていたように見受けられました。


8.終わりに

これまであまり人とリストを共有せず独自路線で取り組んでいたので、今回リストを共有した小林とのダブル入賞は新鮮な体験でした。

チームと呼べるほどチームらしい活動をしているわけでもないのですが、毎晩の練習と意見交換がこのような形で実を結んだのは嬉しい限りです。

可能であればその上で自分が優勝したかったという想いもありましたが、フィーチャーマッチの配信を見返すと自分のプレイ練度の低さが目立ち、まだタイトルを取れる器では無かったと痛感しました。

特に森山さんとのマッチでは課題をたくさん見つけることができたので、これらをしっかり克服して来年の日本選手権2021FINALに臨みます。年内はレガシー神挑戦者決定戦が目標ですね。最近はリミテッドも楽しくて仕方がなく、色んなフォーマットをプレイする中で確かな実力を付けていきたいと考えています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。チームメンバー、応援してくれたみんなにも感謝を。

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