ポスト平成時代の成功法則

《今回のポイント》
ポスト平成時代の成功法則は下記3つ。
1.スモールスタート(small start)
2.クイックウィン(quick win)
3.スピードリファイン(speed refine)
※企業、個人によらず

《本文》
今回は「ポスト平成時代の成功法則」についてです。
最近、様々な分野で成功するための方法が変わってきています。
そのキーワードとなるのが、上記に出てきている「スモールスタート」「クイックウィン」「スピードリファイン」です。

従来、新たな取組を行う際は、取組にまつわる情報を徹底的に調査し、数ある情報の中から正解と思われる一つの解を導き出し、取り組んでいました。
しかし、時間をかけて行った取組も、失敗することが多々あり、その賭けに勝った人が成功者、という称号を手にすることができました。

しかし、これからの時代は、ある程度情報を集めたら、その中での最適解を見つけ、小さく始め、素早く成功し、迅速に改善を行っていく、という取組み方が一般的になってきます。

例えば、私のお付き合い先の企業でも、「課題を解決するために新しい設備を導入する」際、二つのアプローチ方法が存在します。
1.導入可能性がある設備のありとあらゆるメーカーでコストや導入効果を調べ、1~2年かけてやっと設備導入を決定
2.導入可能性がある設備のうち、3社程度のメーカーでコストや導入結果を調べ、3~4か月(費用が安ければ1か月)かけて設備導入を決定

1が上記で私が述べている、従来の選択方法です。
一方で、2はこれからの時代に必要になってくる選択方法です。

実は、上記2つの違いは、意思決定をする際の考え方の違いによるものから生まれます。
1のタイプの方は、最適化原理で意思決定を行う人
2のタイプの方は、満足化原理で意思決定を行う人

最適化原理とは、選択肢を限りなく広げたうえで、幾つかに絞り込み、じっくり比較検討を行う判断の仕方で、満足化原理とは、一定の満足水準を満たせばそれでよいという判断の仕方です。

これからなぜ2のタイプの考え方が必要になるかというと、
最も大きな理由は、従来の早さでは追いつききれないほどの変化が早くなってきていることが考えられます。

先程、1番のタイプは導入まで1~2年と記述しましたが、1~2年経った頃には新しい技術が生まれています。
その時についていけるのは、1番か2番か、わざわざ考えるまでもないと思います。

そして、スモールスタート&クイックウィン&スピードリファインを後押しするもう一つの理由が、様々な分野において新しく取組を始めることに対するハードルが下がっていることです。
コストもそうですし、情報も今はすぐに手に入ります。

今回は企業を事例としてお伝えしましたが、この考え方は個々人においても同様のアプローチが成功法則になってきます。

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