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大学病院で待った話・2(完結)

娘の側弯症の経過検診のため大学病院にやってきた我々。
二つの「ひょ~」の後、レントゲン撮影を経て長い待ち時間がやってきた。


前回の話↓



そこからが長い。

同じような年ごろで母親同伴の女の子が何人もいて、どうやら同じ診察室(先生)に呼ばれているようで、脊椎関係なら、我が家も同じ先生になるのかなと途中から推察した。


昼12時を過ぎると、予約で来たと思しき5.6人の患者さんが、看護師さんから「まだ時間がかかるので先にお昼を取ってきてください」と告げられている。

そのうち、われわれの前方にいて、随分前からいた高齢の男性が受付に「11時の予約なんだけど…」と。
その時点で12:40くらい。
その人が呼ばれたのがちょうど13時。
予約してても二時間待ちかあ。定期的に通う人は大変だ。

さて、我々には初診というディスアドバンテージがある。
まだ、一時間以上待つのか?!と今後の流れを案じ、先ほどのドライな看護師さんとは別の看護師さんに恐る恐る聞いてみる。

と、一旦確認で奥に引っ込んだ後、「初診のかたは先生が入れられそうなところで入れるので、あと何番目とか言えないんですよ。ごめんなさい」と申し訳なさそうに言う。
まあ、予想はしていたが…。

席を外してもいいとのことも、今更タイミングを逃したくないし、もう少し粘ることにした。
気がつくと同じ区画にある他の科は待つ人もなく、静かになっている。

文庫本を持ってきたものの、イマイチな内容で、途中からスマホの漢検アプリをしたりして暇をつぶしていた。
が、それにも飽き、ストレッチなどしていたのだがこれが後になって思わぬことに…。(→帰宅後、右手首に痛みが…)
良かったのは、待合スペースがきれいで余裕があり、背後の中庭に面した部分はすべて窓で明るかったこと。

ともかく、その後30分ほど待って、13:30に、掲示板の初診の患者さん残3人の場面で予想していた診察室に呼ばれたのだった。
ちなみに、他の先生の診察待ち予約患者が一人になっても、その先生だけは担当患者さんが多いのか残り10人とかだった…。

診察まで約4時間。
話としては聞くけれど、なかなかだ。
先生は大変お待たせしましたと言って、丁寧に様子を見てくれた。
結果としては前回から変化はほぼなく、前回同様、今後治療が必要なほどになる可能性は低いが、骨の成長が完成する時期までの経過観察は必要らしく、一年後の予約をその場で入れてくれた。

って、一年後!
最近は一年先が先のような、あっという間のような、しかしながら、大きな変化があってもおかしくない一年になってきている。
一年後も、晴れていますように。

それから、会計へ。
「これは紹介状じゃない」と言われたことが念頭にあり、レントゲンも撮ったし、多めの現金を持ってきてよかったと(→クレカ使えました)覚悟していると…。

「1730円です」

余りに予想外で、何かの間違いかと、一瞬固まってしまった。
紹介状が有効だとしても、もっとするかと思っていた。
先日行った皮膚科と変わらないし…。
保険診療の点数って、素人には未知すぎる。

ってか、あのドライ看護師さんの断定口調にも少し腹が立ったけど(誰に対してもキツめだった)、そこですぐに揺らいじゃう自分もなんだかなと思いながらの帰りの桜道であった。


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