安定の男

何も起きない事は良い事なのか、それともつまらない事なのか、ずっと落ち着いてる。
おっさんになってきて元気が無いだけかもしれないけど。

季節はすっかり初夏。

あんな毎日寒い寒いと震えてたのが嘘みたいだ。毎年忘れちゃう。
辛かった事も楽しかった事も、なんでも同じ。

今更、もう自分の印象など変わらないと思った。それは良い意味でも悪い意味でも。
昔の俺しか知らない人の中ではずっとそうだろうし、今の俺しか知らない人はまあこんなもんみたいな。色んなこと考えてるけど、それを表に出す事はもうずいぶんしてない。
安定した。

後は余生だと思ってる。

新しく出会う人は年々減る。

この人と仲良くなりたいって自分からガツガツ行くマインドがすっかり丸くなってるみたい。いつ顔を合わせても同じようにヘラヘラしてるだけ。
別に全然それで良いなーと思う。

もう人生折り返しだから、いつ終わっても良いように生きてる。

戻らない人生も半分はとっくだよ。