無題


とあるバンドのベーシストさんが亡くなったと、何気なく見たニュースが目に飛び込んできた。
どこかで見覚えがある顔、聞き覚えのある名前。

私がその人やそのバンドのファンかと言われたら、残念ながら違うのだが、ただ、ものすごく、みぞおち辺りがざわざわする。

ざわざわを抑えるためだけに書くのは初めてだ。


永遠であって欲しいと願うのならば、あなたにもそこにずっといてほしかった。なんて言葉が私から出てくるのは何故かわからず。

その人たちのことを好きだった当時の友達のことに思いを馳せた。意味もなくカラオケに集まってた頃、たくさんの歌を聞き、PVを見ていた。

その子がちょうど、そのベーシストさんを好きだったのをすごく覚えている。そもそもその子のお姉さんがこのバンド好きだったとか。

だからなんとなく知ってるだけで、なんなら近影は知らないし、追ったこともないのに、
どうしてみぞおちがザワザワするんだろう。

かなしいとか、しんどいとか、そんな感じじゃなくて、衝撃というか、なぜか私の中のとてつもない何かが失われた気がする。

ずっとずっとそこに在ると勝手に思っている、思い出の中にいるその人が、いなくなったことを突きつけられた感じというか。

私の唯一の楽しい思い出の中に、その人たちが不可欠であったのだと、たったの今気がついた。
本当に今。今更もう、だけど。

永遠を願い、永遠に眠った。

自分でも何を書いてるのかわからない。
でも書かないと落ち着けない。
何故だか書いても落ち着かない。

これはショックっていう言葉で語る感情なのか。

私なんでこんなに混乱してるんだろう。