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今週のベースライン・シナリオは楽観的

ドル円と日経平均の相関は継続。
パッと見のチャートでも、特に最近の形ほぼ同じ。

ドル円
日経225先物

ドル円と日経225の日足の相関チャートを見ると、2024年6月後半以降ほぼ似たような動きになっている。7月中旬からは、相関係数がほぼ1で、限りなく正相関。

ローソク足:USDJPY,オレンジライン:日経225,ブルー:相関係数,水色ライン:VIX 

日米短期金利の動きと比較

7月中旬からの円高・株安の局面では、米金利が下がると同時に、日本の金利は上昇。先週水曜の米雇用関連統計で米経済の底堅さを確認する動きとなったため、米金利低下が落ち着くとともに、火曜日の内田副総裁発言での日本の追加利上げへの観測後退で国内金利は7月後半の上昇から一転低下し、JGB2年金利は5月水準まで低下。

日米2年金利が先週から落ち着き、マーケットも一旦安定

日米それぞれ:
・米利下げ観測後退
・国内追加利上げ観測後退
の要因で、円安・株価上昇の反応となっており、この期待が続けば、チャート上のテクニカルな下落ポイントをこなしながら再度キャリートレードが拡大するシナリオがベースラインとなる。リスクシナリオは上記それぞれの要因が崩れて、Expectation Changeとなる展開。

米注目イベントは24日ジャクソンホール、今週はまずPPI・インフレ率

8月はFOMCなく最近は毎年ジャクソンホール会議が年末に向けての政策スタンスの動向を見る上で注目される。昨年は8月23日。今年も8月22〜24日に開催されパウエル議長の講演で、9月の利下げに関する言及が注目される。弱い指標が出てきて、追加利下げや利下げ幅拡大に向けた観測が強まるとリスクシナリオへ移る。
まずは13日火曜日21:30発表のPPI。

続いて14日水曜日21:30にはインフレ指標。

また、16日金曜日23:00は、ミシガン消費者センチメント指数発表予定。

日本は15日GDP統計がポイント

一方日本は8月15日(木)8:50(日本時間)の4−6月期GDP発表が注目ポイント。5月発表の前回マイナスからのプラス転換予想となっている。

日本GDPはプラス転換予想

設備投資・個人消費も前回マイナスで、今回はプラス転換予想。


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