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利きの最大活用テクニック【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手004】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:敵陣攻略の糸口】
 黒1、3と上辺の白に迫った局面。左上と上辺の白が危うい戦況で、絶芸は力強い石運びで黒陣を攻略します。

【正解図:利きの最大活用】
 白1、3と左上の黒陣に働きかけるのがうまい切り口。当然、黒は分断しなければいけませんが――。

 黒4と受けざるを得ず、白5以下と上辺を助け出したのがうまい石運び。白はAとBを見て、黒に厳しく抵抗する余地を与えていません。

 黒12と突破を図られても、白13以下と上辺を助け出せたので白悪くない戦果。後に、白A以下の強力な狙いもあり、白の楽しみが多い局面です。

【失敗図:安易な補強】
 白1、3と助け出すのは、黒4と左上の白が痛むだけでなく、黒Aと追及する手段も見られて白不満。

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