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有利な戦いへ導く巧みな整形術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手027】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:複雑な戦況の打開】
 黒1と白2子を制し、左辺と下辺の白への攻めを狙われている局面。白は各所の補強と、上辺の黒への攻めを見た一手が求められています。

【正解図:攻守逆転のツケ】
 白1のツケが上辺と左辺の黒を孤立させると同時に、Aの利きを横目に左辺の白を補強する好手となっています。

 黒2と守りに徹するも、白3以下で左辺と上辺の攻めを継続できるので白有利な戦い。黒Aは白Bと戦う要領です。

【失敗図:長期戦へ突入】
 白1など左辺と下辺への攻めを緩和するのが無難な選択。ただし、黒2でAの2子取りを見ながら、左辺を守られてチャンスを逃します。

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