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覚えておきたい打ち込み戦術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手011】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:敵陣突破の常套手段】
 白1と黒2を交換して一段落した局面。白は地合いで遅れているため、右辺の黒陣を突破する手立てを考えたいところ。

【正解図:打ち込みの強襲】
 白1の高い打ち込みが好手。黒Aと連絡を図りづらい戦型で、黒の受け方が悩ましい局面。

 実戦は黒2と上辺の攻めを横目に、右上を固める進行を選ばれるも、白3以下と右辺の黒陣を割りながら攻勢に転じ、白が打ちやすい戦況になった。

【参考図:連絡しづらい理由】
 黒1と連絡を図れた瞬間、白2のツケが用意された返し技。黒はうまく受け方がありません。

 例えば、黒3と遮るのは、白4以下でAとBを見て白有利な戦いになります。今回の戦術を使う上で、本図の進行は覚えておきたいところ。

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