![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146476225/rectangle_large_type_2_bf24db9708726ff789899bbf62aa833a.png?width=1200)
日本の一力、黒星スタート【第10回応氏杯世界選手権・準決勝三番勝負①】
7月6日に「第10回応氏杯世界選手権」の本戦準決勝三番勝負が中国で行われ、日本の一力遼九段は中国の柯潔九段に敗れ、後がなくなった。準決勝三番勝負第2局は7月8日に行われる。
【7月6日:準決勝三番勝負第1局】※左側が勝者
柯潔(中)―一力遼(日)
謝科(中)―許皓鋐(台)
![](https://assets.st-note.com/img/1720319451114-9iwlVPksXy.png)
黒番は一力九段。本局はジワジワと差を広げられ、見せ場を作れずに敗れた内容となった。柯潔九段の壁を破れるのか、残りの2局で巻き返してほしいところだ。
模様構築で対抗
![](https://assets.st-note.com/img/1720319778398-ZiBZKEypg0.png?width=1200)
【局面図1:大胆な布石構想】
黒1と白2を交換した後、黒3と右上の模様を広げたのが一力九段の決断。白は模様へ突入せざるを得ず、戦いは避けられない展開。
![](https://assets.st-note.com/img/1720319957859-TeoU6CGQWV.png?width=1200)
【参考図1:攻めの構想】
黒1と左辺の白陣を割りながら、左上の攻めを見るのも有力。模様より実利を重視した布石構想。
サバキのテクニック
![](https://assets.st-note.com/img/1720320071704-qmAy3tgTmG.png?width=1200)
【局面図2:巧妙な整形術】
白1以下と右上の黒陣へ働きかけながら、右辺の整形を試みるのが好手。黒の攻めが不発した結果となり、白有利な局面となった。
![](https://assets.st-note.com/img/1720320141094-BsIjlIkaxz.png?width=1200)
【参考図2:攻められない理由】
黒1、3と分断するのは、白4以下と右上の3子を捨て石に、Aの利きやBの反撃を見て白有利な戦い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?