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狙われていた厳しい反撃【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手012】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:準備されていた反撃】
 白1と右上全体の安全を確かめた後、黒2と左上の白へ迫った局面。白Aと受けているようでは到底勝てない局面で、絶芸は強力な反撃から打開を図ります。

【正解図:ワリコミの強手】
 白1と黒2を交換した後、白3と切断したのが好判断。右上方面の白は簡単に取られる形ではないため、白が戦える攻防です。

 実戦は黒4から8と外側を厚くするも、白9以下と左辺を飲み込みながら、安定を図れたので白悪くない交換。右上の白もAやBと補強する手段があり、取られる心配はありません。

【参考図:正面対決】
 黒1と受けるのは、白2以下と切断する要領。左上の白はAとBを見ており、簡単には取られない格好となっています。

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