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日本の井山、勝ち切れず【第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第4戦】

 9月8日に「第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第4戦が中国で行われ、日本の井山裕太九段が韓国の金明訓九段に敗れ、日本は第1ラウンドで白星を掴めない苦しいスタートに。第5戦は11月30日に韓国釜山で行われる。

Golaxyの勝率と目数のグラフ(△井山―金)

 黒番の井山九段は中盤戦で流れを掴むも、ヨセ勝負に突入直後で失速し、無念の敗退となった。優勝を目指すため、第2ラウンド以降の日本の快進撃に期待したい。

第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦
主催:韓国棋院
後援:株式会社農心
賞金:5億ウォン(約5450万円)
日程:9月5日~8日(第1ラウンド)
持ち時間:各1時間+1分の秒読み、コミ6目半
【日本】一力遼、芝野虎丸、井山裕太、許家元、広瀬優一
【韓国】申真諝、偰玹準金明訓(2勝)、申旻埈、朴廷桓
【中国】李軒豪、丁浩、謝爾豪、柯潔(2勝)、范廷鈺


試される判断力

【実戦譜:守りの代償(△井山裕太―金明訓)】
 黒1と左上の安全を確かめるのは自然に見えたが、白2以下と左辺を助けられながら、下辺の好点に先着されて白良しへ転じた。

【参考図:卓越した判断】
 黒1、3と中央を制すのが好判断。白4と仕掛けられても、黒5以下と中央を囲って黒十分。白Aには黒Bと大ヨセに先着して黒優勢だ。

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