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隅の味を突いた巧みなサバキ【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手018】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:隅の特性を最大利用】
 黒1と手を戻して、極端に弱い石がない局面。白はどのように打開を試みたのか。左下の薄さを突く一手を探してみてください。

【正解図:様子見のツケ】
 白1のツケが有力な打ち方。黒2と受けるなら、白3以下と下辺の黒陣へ食い込む調子を得られます。

 黒4、6と下辺を固められても、白7でAとBを見て、下辺の黒陣を荒せるので白悪くないワカレ。

【参考図:サバキの手順】
 黒1と受けられた場合、白2以下でAとBを見て、左辺を補強できるのが白の主張です。

 黒7と受けられても、白8以下と左下の黒陣を削りながら、左辺の安全を確かめて白悪くないワカレです。

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