見出し画像

先手で補強する整形術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手006】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:風景変える構想】
 左下の白をどのように守るかが焦点。絶芸は巧みな石運びで、先手で補強しながら地合で遅れない局面を作り出しました。

【正解図:切り違いの整形】
 白1から5と左辺の黒へプレッシャーをかけるのが絶芸流。本局以外でも、絶芸は多用するサバキのテクニックです。

 黒6と左辺を守るなら、白7以下で左下を先手で守りながら、AとBを見合いにして左下の黒陣を荒らし、白悪くない局面です。

【参考図:攻勢に転じる】
 黒1と受けるなら、白2以下と左辺を分断すると同時に、左上の黒を攻める態勢を築いて、白有利な戦いです。

【失敗図:一手の遅れ】
 白1から7と手堅く守るのは、黒8など大場へ先着されて白イマイチ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?