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効率の悪い形へ導く攻守逆転着想【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手022】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:攻守逆転の呼吸】
 黒1と左辺の白へ迫られた局面。白は自身を補強しながら、左上の黒への攻めに転じる石運びがあります。

【正解図:サバキの手筋】
 白1、3と相手の受け方を見るのが好手。左下に厚みが控えているので、黒陣を固めても惜しくないのが白の強みです。

 黒4と受けるなら、白5以下と先手で左辺を補強しながら、左上の黒への攻めに転じて、白有利な戦いに転じました。

【失敗図:工夫不足】
 単に白1と左上の白へ迫るのは、黒2以下と左辺の白に迫られて、白苦しい戦いです。

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