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巧みに戦況を覆す大局的な打ち方【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手008】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:弱い石の活用法】
 黒1と手を入れられた後、弱体化した上辺の白をどのように処理すべきかが焦点。絶芸は実戦的な石運びで有利な局面を作り出していきます。

【正解図:攻めを狙う実利策】
 白1と三々へ入るのが好判断。当然、黒2と分断されますが、白3以下と生きを確かめながら、右上の黒への攻めを狙って白悪くない展開です。

 黒8と受けるなら、白9以下で上辺を助け出しながら、AやBの好点を見て白有利な戦いです。

【参考図:狙いの動き出し】
 黒1と右上を守られても、白2以下と上辺の黒2子を取られて、黒イマイチな結果に。

【失敗図:工夫不足】
 単に白1と上辺を守るのは、黒2と左上の黒陣を固められながら、黒Aの攻めを見られて白不満。

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