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含みを持たせる積極的な守り方【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手014】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:踏み込んだ守り】
 黒2と左下の守りを催促された局面。白Aと守るようでは勝機が見いだせない白として、積極的な打ち方が求められます。

【正解図:傷残しのテクニック】
 白1、3と形を決めた後、白5と積極的に仕掛けるのが有力。白Aなど1子を助ける手が利いているため、黒も慎重に受けざるを得ない戦況。

 黒6、8と受けるなら、白9以下と下辺の安全を図ると同時に、AやBの狙いや、Cと右下一帯の黒を攻める手段を見て、打開の糸口が見える局面となっています。

【失敗図:工夫不足】
 単に白1と守るのは、黒2など大場へ先着されて黒ペースの流れとなるので、避けなければいけない進行。

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