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選択肢に入れたいサバキ技法【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手005】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:石の調整で整形する】
 放置された左上の白をどのように守るべきかが焦点。左上の大ゲイマジマリへ働きかけるサバキがあります。

【正解図:切り違いのサバキ】
 左辺の配石を活かし、白1以下の切り違いで守りの調子を求めるのが有力。黒は左上の形を整える必要がありますが――。

 黒4、6と守られた後、白7以下と反撃するのが一連の狙い。AとBを見て、黒に反撃される余地を消せています。

 黒12と受けざるを得ず、白13以下と左上を捨て石に、上辺に白模様を築いて白好調です。

【失敗図:工夫不足】
 白1と左上を助け出すのは、黒2など大場へ走られて、白が地合いで遅れた結果となります。

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