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日本の一力、世界タイトル奪取まで残り1勝【第10回応氏杯世界選手権・決勝五番勝負②】

 8月14日に「第10回応氏杯世界選手権・決勝五番勝負」の第2局が中国で行われ、日本の一力遼九段が中国の謝科九段に勝利し、対戦成績は2勝0敗となった。第3局は9月8日に中国で行われる。

Golaxyの勝率と目数のグラフ(一力九段―△謝九段)

 白番の一力九段は、持ち時間のペナルティー(コミ2目出しで35分追加)に加えて、形勢も芳しくない最悪の状況に陥るも、渾身の勝負手が決まって逆転。その後も、時間切れの可能性がある油断できない終盤戦の中、リードを守り切って連勝を決めた。


起死回生の逆転

【実戦譜:渾身の勝負手(一力遼―△謝科)】
 白1が見た目以上に咎めづらい勝負手。黒2以下と脈がないように見えたが、形勢逆転が成立する局面となった。

 白9のワリ込みが決め手。ポイントは中央のダメヅマリにより、Aの利きが受けなければならない状況であること。黒を切り離すことに成功し、白勝勢となった。

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