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決着は最終局へ【第10回応氏杯世界選手権・準決勝三番勝負②】

 7月8日に「第10回応氏杯世界選手権」の本戦準決勝三番勝負第2局が中国で行われ、日本の一力遼九段が中国の柯潔九段に勝利し、1勝1敗で最終局へつないだ。第3局は7月9日に行われる。

【7月8日:準決勝三番勝負第2局】※左側が勝者
一力遼(日)―柯潔(中)
謝科(中)―許皓鋐(台)

Golaxyの勝率と目数のグラフ(一力九段―△柯潔九段)

 白番の一力九段が中盤で僅かなリードを奪い、辛くも逃げ切った内容となった。本棋戦は持ち時間を使い切ると、25分を2目支払って足す必要がある(最大3回)。終盤は時間との勝負となるため、冷静かつ迅速に手を決めなる必要があり、高い精度が求められるのが特徴がある。


巧みなサバキ

【局面図:2発のツケ戦法】
 白1と黒2を交換した後、白3と相手の受け方を利いたのが好手。黒Aは白B以下と生きを確保して白成功。この攻防を境に、白は僅かなリードを掴んだ。

【参考図1:明るい石運び】
 実戦は黒1と反発されるも、白2以下と下辺の黒陣を突破しながら、黒地を削れるので白悪くない展開。

【参考図2:十分すぎる生き】
 かと言って、黒1と受けられても、白2以下と下辺で根拠を確かめて黒の追及をかわるので白十分。

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