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DamesとHerenとRestaurantと私~バルブワールド編~②

さて、ウシロから「またてめえやりやがったな。」と詰められないように、最初に真面目な話をしておく。

欧米の展示会と日本の展示会の違い

これまで国内外問わず、数多くの展示会に行ってきた。

今回のバルブワールド然り、他にも電力分野に特化された世界規模の展示会「POWER-GEN」、化学技術、環境保護、バイオテクノロジーに関する世界規模の展示会「ACHEMA」、国内外の工作機械を東京ビッグサイトに集めものづくりフリーク垂涎の日本国際工作機械見本市「JIMTOF」を筆頭に、その他大小の展示会。日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、中国、東南アジア、インド等世界各地へ。工業系だけに留まらず、青年会議所で知り合ったイキリカマチョ元ヤン脱毛サロン経営者が行くと聞きつけ美容関係の展示会なども。

https://www.powergen.com/

https://www.achema.de/en/

https://www.jimtof.org/jp/

数々の展示会・見本市に行ってみて感じたのは、欧米の展示会と日本の展示会では、根本的な思想が違うということである。

日本の展示会はモノ売りの場

日本(日本企業)の展示会では、エグジビターは製品やサービスを一生懸命展示し、一生懸命説明を行う。

最終目的は自社の製品やサービスの販売にあるのだから当然である。

小さいと2メートル四方、大きいと数十メートル四方程度のブースの中には、製品やサービスそのもの、その説明プロモーション動画を映すスクリーン、実演、カタログを所狭しと並べる。主役は製品やサービスであり、ブース来訪者にはそれを説明、商談を進めるためのデスクとチェアがミニマムで置いてある。

欧米の展示会は社交・情報交換の場

一方欧米(欧米起業)の展示会は、社交・情報交換の場である。

製品やサービスの展示も当然しているが、インテリアの延長に過ぎないケースが多く、ブース内は来訪者をもてなすための設えを重視。椅子、ソファー、テーブル、カウンターがメインで、美人の受付嬢、ちゃんとしたバリスタが提供するちゃんとしたコーヒー、更にはお酒まで提供し、カフェバーの様相である事もしばしばである。

くつろげる空間で、お茶やお酒を飲みながら、マーケットの動向をメインに情報交換をおこなう。

「よぉ、ジェームス!この前のエルサルバドル以来じゃないか、元気してたか?ところで今度の北米の例の案件、どうなってる?おまえのことだからもう相当くい込んでるんだろ?せっかく会ったんだ、教えてくれよ。あ、ちょっと待ってな、ビールもってくるぜ。」

てなもんである。

どちらが優れている??

どちらのスタイルが良いのか?一長一短、ケースバイケースなので断定はできないが、総合的に見て欧米式に軍配があがる、と私は判断する。

なぜならば、欧米式はマーケットを川上から戦略的に抑え込んでいくスタイルであるのに対し、日本式はマーケットを川下から愚直に切り開くスタイルだからである。

何ユウテルカ解ラヘン、という人も多いと思うので持論を少し展開する。尚、私はこのnoteで真面目な話をする気は毛頭ない、具体的な生産性の無い議論など大嫌いである。流れ上あくまで持論を話すが一切の議論はウケツケテナイノ、ウケツケテナイノ。

日本(人)の労働生産性は低い?

最近よく日本は労働生産性が低い、先進国最低という話が取りざたされる。

勝手なイメージかもしれないが、生産効率が悪いから長時間労働でカバーするしかなく、働けど働けど楽にならざりの石川啄木状態、付加価値あげろ、生産効率あげろ、長時間労働ヤメレ、が主な論調のように感じる。

ほんまかいな?体感的には違和感しか感じない。

テキパキ真面目に働く日本人が、大雑把にゆったり働く外国人より生産効率が低いとかマジですかい?

労働生産性って何?

労働生産性の計算は色々あるが、シンプルに言えば、

労働生産性=アウトプット/インプット

である。価値や量の生産に対し、どのくらいの労力を投入したか、その程度が労働生産性である。

このアウトプットの「量」というやつが曲者である。個別で言えば、生産数などで評価もできるが、皆が同じモノを作っているわけでもないし、モノ以外にサービスもあるし、結局のところ統一的な定量的指標は「金額」となってしまう。

インプットは、その生産に要した、労働人数や労働時間数となる。

つまり、同じ労働投入量で生産したとしても、売値が1万円の場合と千円の場合では、労働生産性には10倍の差が生じてしまうのである。

枠組みの作り方と売り方が下手なだけと違うんか?

日本人の美徳は、「良いものを安くお届けする」である。

雑に言うと、「はぁ、はぁ、出来たで、原価900円やったが1,000円でええ、みんなの笑顔が見れたらそれでええんや」、てなもんである。これは良きも悪きも。

一方で欧米は、これも良きも悪きもだが、自分たちから買わざるを得ない枠組みを作り、そこで高値で販売を行うことに長けている。んでもって、長期のバケーションを楽しむ時間も確保する。

いかん、色々と異論を挟む余地がある話になってきた。

多少世界相手の商売をしてきて肌で感じた中で言いたいことは、日本(人)は労働生産性が低いのではなくて、良いモノを作るし、良いモノを作り過ぎて過剰スペックになることによって生産性が多少落ちることがあっても、それでも生産性が低いというわけではなく、単にその価値を世界的な適正価格水準で売ることが苦手なだけではないかということである。

ま、全部知らんけどな!!

サイドストーリーに戻りましょう

マジな話を始めるなんて野暮だったぜ。

さて、いつもの感じに戻るか。

我々一行はどこかの空港に着く、フランクフルトだったか、デュッセルドルフだったか、アムステルダムだったか、はたまた他の空港だったかは全く覚えていない。とにかく、ヨーロッパに着く。

そこからの移動は鉄道である。

EC、EUを経て、ヨーロッパ内の移動は、日本で言うと県を越える移動くらいのノリである。電車は国境を何事もなく越えていく。

先進国でも鉄道は要注意

前にも書いた気がするが、日本の鉄道のダイヤ遵守率や丁寧さは異常だ。いい意味で。

先進国のヨーロッパであっても、電車こそキレイなものの、ダイヤは余裕で乱れるし、乗っていた電車が突如運航中止になったり別のところに向かったりすることも日常茶飯事である。

ちゃんと車内放送や乗客の動向に意識を向けていないと、気づけば訳のわからんことになっている可能性があることをまず皆さんにお伝えしておきたい。

オジモジ全然可愛くない

どこかの空港から近郊の中央駅まで移動し、改めて宿付近までの切符を買い直す。

空港から中央駅までの切符を買う時も、石田さんもI課長補佐も自分で買うつもりが毛頭ない。

おじさんのモジモジにだんだん腹が立ってきて、中央駅で切符を買い直す時には、まず私が自分の分を買い、買っている姿を見せて、自分で買ってみましょうと促す。

5分経っても窓口の手前でモジモジしている。全然可愛くねぇ!!!埒があかないので、最終的に私が買ってあげる羽目に。こんなんでどうすんねん!!!

宿付近の駅に到着

なんやかんやで空港近郊の中央駅から、まずは特急っぽい電車でマーストリヒトへ、そこからローカル線に乗り換え宿付近の駅へと移動する。

単線レベルの線路を二両編成くらいのローカル電車がガタンゴトンと進んでいくこと30分程度。

まだ明るい頃合いに着いた駅は無人駅、周りは原っぱと森だらけ、駅傍にはわずかに住宅があるくらい。グリーンベルトってやつか?

え?こんなところに本当にホテルがあるの?そう思いながらも地図を頼り進んでいく。

両脇に木が茂る石畳の道をキャリーケースを制しながら10分程歩く、周りにはもう人工物は道くらいしかなく、絶対これ間違ってるなと思いだした頃に、右手に道が拓ける。

城?宮殿?

そこにあったのは、100メートル四方くらいの中央に噴水があるような前庭、その奥には4階建て程度だが城?宮殿?のような建物。

え?もしかしてこれ??

ジャパニーズ低層サラリーマンのビジネストリップには全くそぐわない建物。当然看板など出ていない。いや、これは違うだろと思うも、それ以外何も無いので中に入る。

やっぱりワシらの予約したホテル、、、

なんだとー!!って所で今回は終わりです。

無駄にちょっと真面目な話をしたからサイドストーリーが余り進みませんでした。

次回はサイドストーリーメインで帳尻を合わせます。

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