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2023年、クロッキー会道場破りをした話

もう去年になっちゃったけど、ふとSNSで見かけてクロッキー会に参加したのが2023年の7月のこと。
それがめちゃくちゃ楽しくて勉強になったので、多い時は週2〜3回くらい色んなところに参加したり(ちょっと狂ってた)、同じ日に別の会をハシゴしたりすることもあったほどでした。

もちろん地域によっては気軽に行ける場所で開催されてるとは限らないのですが、もし1人で絵を練習してて行き詰まりを感じてる人がいたら参加してみてほしい!以下、推せる理由を書いていきます。

・平面ではなく立体で理解できる

絵楽塾の甲先生曰く、「教本とかいろいろあるけど、あくまで平面。リアルでモデルを見て描くと筋肉を立体的に理解できる」とのこと。これは確かにそうかも…!言葉では説明できないんだけど実感としてそうでした。

リアルのモデルさんじゃなくても、フィギュアとか立体物を見ながら描く練習もいいかもしれません。

・写真は歪む?

某所で「リアルのモデルを描かないと上達しないのか??」って話題になった時に、上手い人たちが挙げてたのがコレ。写真は何かしら歪みがあるらしい…。けど、私レベルだと実物描いても歪んでるのであんまり差異を感じることができず…。あとモデルさんとの距離が近すぎると描きにくかったりもする。
デッサンを極めていくと確かにそうなのかもしれないけど、正直趣味のイラストレベルだったらそんなに気にしなくていい気もします。

・1人だと飽きちゃう長時間のクロッキーも、リアルだと頑張れる

強制的に絵を描く時間を作れるのもすごく大きなメリット。クロッキー会、一回あたり3時間くらいが多いです。休憩はもちろんあるとはいえ、自分ひとりで一日に3時間本気で集中して絵を描くのはなかなか難しい…!1ポーズ20分のクロッキーとか、1枚あたりの時間を長くとって描く練習もできて良いです。


・どんなアングルでもスキップできず、強制的に描く羽目になる

難しいポーズやアングルから逃げられないのも良いです。左右反転もできないし。会によっては自分で好きな位置に移動できる場合もあるんだけど、あえて難しいアングルも頑張って描くようにしてます。寝っ転がってるポーズを頭側とか足元側からとか描く羽目になってもだんだん躊躇しなくなるから不思議。

・「赤ペン先生で見たやつだ!!」現象

特に筋肉質のモデルさんだと、「胸筋が三つに分かれてて捻れてる」とか、美術解剖学で読んだことが実際に表皮の上からでも確認できたりします。本では「かなり鍛えてないと現れません」って記載されてるようなレア筋にも遭遇したりとか。座学で得た知識を生の人体で再発見できるのはすごく面白いし、逆にクロッキー会で「このポーズの時にここにできる窪みってなんだろう?」って疑問に思ったところを帰ってから本で確認したりとかもあります。実践(?)を交えることで、知識が定着しやすくなる気がします。

・ポーズの勉強にもなるぞ

モデルさんたちはひねりやコントラポスト、手指のしぐさ、ここに力を入れるとこの筋肉が映える…みたいなのをほんとに良く勉強されていて、映えるポーズの勉強になります。この点は自分で3Dモデル動かして描くだけじゃ得られないとこかも!

・リアルで見るモデルさんはほんとに素敵
よく、「街で芸能人を見かけたけどテレビで見るより何倍も綺麗だった!!!」みたいな話を聞くけどほんとそれ。ジェスドロパーティとかで写真や動画を見てきたモデルさん達にも実際にクロッキー会でお会いしたんだけど、実物は4000億倍素敵!
いるだけでその場の空気まで変わるような、目を閉じたり開いたりするだけで雰囲気が変わるような力がある気がする。
リアルkatieさんはたぶん私が死ぬ時の走馬灯のセットリストにも入ったに違いない…。

そして、素晴らしいモデルさんの魅力の100分の1も紙に落とし込めず、参加するたびもっと上手くなりたい!!!という気持ちが湧いてきます。

・「物体」としての人体じゃなくて、「人格を持ったひとの体」としての人体

美術モデルさんはスポーツやいろんなジャンルのダンスをやってたり、平日は会社員やってる人もいるし、とにかくいろんなバックグラウンドの人たちがいます。競技ジャンルによっても体つきが全然違うし、そもそもたぶん同じ鍛え方しても筋肉のつき方って個人差があるし、体の鍛え方にも人それぞれ美学があって、さらにはたぶん生き方とかパーソナリティみたいなものも顔や体に表れていて、そういうのを読み取りながら鉛筆を走らせるのがとても楽しかったです。
あと「頑張って5キロ落としたんすよー」とか言われるとそりゃ描く方も頑張らんとあかんなって思うよね。

・描き手同士で情報交換できる

決まった先生がいないことも多いですが、「(人体比率を)ちゃんと測ったほうがいいよー」とか、「最初に設置面をきちんと決めておく」とか、参加者同士で情報交換できたりします。どんな紙を使うかとか、鉛筆はどの濃さかとか(観測した範囲で6〜10Bで描いてる人がいた)ハイライトに白チョーク使うとか、画材のことも聞けるし。

ちなみに指導や解説付きのやつもあります。


・上手い人も多いのでモチベーションも上がる
会場で見せ合うこともあるし(強制ではない)、他の参加者が描いた絵をSNSにアップしてくれてたりするんだけど、めちゃくちゃ上手い人も結構いて、自分の伸び代に気づかせてくれます。オラ、ワクワクしてきたぞー!ってなります。(もちろん初心者の人もいっぱいいるので気負わずどうぞ!)


・絵を描く知り合いができる

何回か特定のクロッキー会に通うと自然とメンバーの人たちと話すようになるし、クロッキー会の後で描いたものをSNSにアップしてるとそこからオンラインでも繋がったりして。あと都内のクロッキー会はあちこち行ってる人たちもいるので、いろんな会場で顔馴染みの人に会えたりするのもまた楽しからずや。
(逆にいうとなんかやらかしたらあっという間に悪評が広がるw)

「さっきのポーズ難しかった〜」とか言いながら描いたもの見せっこしたりするのも、今までずっと1人で黙々描いてたのを思うとこんな日々が来るなんて嬉しいがすぎる…。

クロッキー会の探しかた

特に東京なら、毎週至る所で開催されています。載ってない都道府県もあるけど、地方でも栄えてる都市だったら結構やってるので機会を見つけてぜひに。着衣クロッキーとヌードクロッキー、モデルの性別など会によっていろいろ。

ここで網羅されてないのももちろんあるので、お住まいの地域+クロッキー会、でググってみるのが一番かも。SNSで告知してるところもあります!

上のリストに載ってないやつ一例

絵楽塾さん。不定期だけど毎回いろんなテーマでやってる

↓平日夜だけど、中野で月1でやってるデッサン会。ポーズのリクエストができるので、漫画や一枚絵でこういうポーズが描きたいけどできない!っていうのをお願いしてもいいと思います。ジェスドロパーティでお馴染みの蜂鳥あみ太さん、気さくにお話してくれるし、びっくりするほど綺麗なお体…!

これはめっちゃ気になってるけど滋賀県。琵琶湖の民の皆さんぜひ!

描いたなあ

7月からクロッキー会に参加するようになって、数えたらクロッキー会だけで400枚くらい描いてました。
自宅では漫画ばっかり描いててなかなか練習モードになれずにいたので、クロッキー会のおかげでなんとか絵の練習をする時間を確保できたと思います。

そんな感じです。2024年新しいこと始めたいなと思ってる方にもおすすめ!

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