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コロナ禍の最中、生活の現場で起きていること ー 「株価急反発」の裏側で。

 3/25、「損切丸」の奥さんが美容室に行って面白い話を聞いてきたのでここに記しておこうと思う。

 やはり、というべきか、顧客の減少は顕著であるという。収入が減る中、支払いは次々とやってくるため、美容室の仲間には資金繰りのために今回の「コロナ禍」対策として施行された「緊急小口融資」を申し込みに行くところも多いという。詳細は以下の通り:

緊急小口資金

総合支援資金

 簡単にまとめると、80万円まで無利子でお金を借りられるらしい。期間は3(20万円)~10年(20万円x3)で、償還時になお所得の減少が続く住民税非課税世帯は「償還を免除」できる。=困窮世帯への実質的な給付措置

 銀行からも問い合わせがあったりするらしいのだが、申し込みは長蛇の列で3時間ぐらい待たされるそうだ。それはそうだろう、これはかなり助かるに違いない。小規模事業者に80万円は大きい。

 しかも返さなくていいかもしれないなんて...。日本って凄い国だなぁ、とつくづく思う。申し訳ないが、これをイタリアアルゼンチンで施行したら借りていなくなってしまう人が続出しそう。返済を取り立てる方も真面目に追わないだろうから、そもそも制度として成り立たない。

 昼過ぎに近くのスーパーに買い物に出掛けたが、平日なのに主婦と思しきお客さんでごった返していた。「損切丸」家も万が一に備えて保存できる食料などを買い込んでおこう、と出掛けたのだが、どうも皆さん同じ目的らしく、*スパゲッティーなど麺類の乾麺が大分減っていた。これから仕事を終えて夕方過ぎに買い物に来られる方は、ひょっとして品切れで買えない物が出るのではないか。

 場所柄外国人の方も多い所ではあるが、例えばイタリアでもアメリカでも「外出禁止令」が出ている国の方々は日本人とは危機感が違うのではないか?真っ先にスパゲッティーなど買い込みそうではある。

 折しも感染者がまた増えた東京では、知事が「都市封鎖」の可能性にも言及しているし何かあるなら今週末(3/28~29)か。今回教訓として学んだのは、「物はいつでもあるとは限らない」ということである。人が買いに殺到したりサプライチェーンが途切れたりすればものの数日で状況は激変する。つまり「物が溢れて余っている」のは幻想だったと気付かされた。

 それにしてもNYダウが再度「史上最大の上げ幅」とか日経平均が26年2か月ぶりの「歴代5位」の上げ幅とか、マーケット、特に株式市場とこの生活の現場との落差は一体何だろう。違和感しかない。

 金融市場が「カジノ化」した、と指摘されるようになって久しいが、ここまで来てしまったか、と痛感する。こうなると「株が上がった」と喜んでもいられない特に日本では個人の株保有が少ないので無関心が拡がりそうだ。人心から離れたものは衰退するのが世の常。これでは株式市場は日本でますます根付かなくなるだろう。実際ニュースの扱いもかなり小さい。

 んっ? 今日(3/26)20時から小池都知事が記者会見? 嫌な予感。週末まで待てないのかも...。

 それでなくともみんな大変なのに「外出禁止」となったら東京も欧米と同じ状況になる。買い物には長蛇の列。物不足。これは本当に株式市場など見ている場合ではない。見えない「ウイルス」が相手だけに、これまでの「銀行危機」や、台風、地震などの「自然災害」より厄介かもしれない。

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