思春期と顧問と人格形成

部屋の片付けをしてたら中学生の時吹奏楽部で使ってた楽譜が出てきた

懐かしい曲、思い入れのある曲、楽しかった曲、めちゃくちゃ思い出が詰まってる

多分吹奏楽が人生で唯一誰にも影響されず完全自分の意志で始めたものだと思う

単純だからめちゃくちゃ影響受けやすくて…

芸人好きだから芸人になりたいとか、けいおんが流行ってたからギター始めてみたりとか、お兄ちゃんがピアノ習ってたからお兄ちゃんが水泳習ってたからお兄ちゃんが塾行ってるからとか…めちゃくちゃお兄ちゃんの影響受けてる

でも吹奏楽は違う

やりたい！って素直に思った

社会人になった今でもめちゃくちゃ覚えてるのが小6の時の中学校部活見学

スポーツが得意じゃないし好きでもなかったけどわたしが通う予定の中学校はバドミントン部が超アンパイ部活

とりあえずバド部に入っておけば友達もできるし練習もそこそこだからまぁバド部だろって思ってた

なんせお兄ちゃんもバド部だったから

運動部を一通り見て(全く記憶なし)その後音楽室へ行った

そして出会ったのよ吹奏楽にびっくりした

めちゃくちゃめちゃくちゃかっこよかった

どの楽器がとかはなくて、ないというか知らなくてでもとんでもなくかっこよくて感動した

演奏してたのはポルノグラフティのアゲハ蝶

情緒が終わってるから人生であんまり感動したことないんだけどこの時の感動はすごかった

もう即決だった部活なんてどうでもいいって思ってたけど絶対吹奏楽部に入りたいって思った

その時仲良かった友達はそうでもなかったねーとか言ってて正気か？って思ったけど感性は人それぞれだからそうだねーとだけ返したこれもよく覚えてる

中学校に入学して体験入部初日で吹奏楽部に行った

いろんな楽器をローテーションでやらせてもらえるんだけどどれも楽しかった

後どれもそこそこ音出た

特にフルートはほぼ全音階吹けて先輩にめちゃくちゃ褒められた

単純だからフルートにしよってこれももう即決だった

フルートの先輩達みんな優しくて部活が楽しかった

ただ一つだけ懸念材料があった

顧問の先生、音楽も担当してたから必然的に音楽の授業でも会う

これがまぁ見事に反りが合わない

こちらも反抗期なので普通に嫌いだった

そもそも先生全員好きではなかった

人生で先生に助けられたことも感謝したこともない　

先生と仲良くなれない悲しい人間…

だからテレビとかで恩師の先生に会いに行くってやつシンプルに羨ましいよこちとら歴代担任の名前すらパっと出てこねぇよ

この顧問との3大事件がある

全部中3の話だけど時系列が曖昧

この事件に触れる前にもう少し吹奏楽部について書くね

中1.2はなんとか顧問と関わらなくてもギリ生きていけてた

でも中3はさすがに無理なんせわたしたちの代はわたし含め6人しかいなかったから

最初は9人いてまぁそれも少ないけど気づいたら6人になってた少なすぎるやろ

1個上は20弱はいたし1個下も2個下も20人超えてた

わたしたちの代だけ異常に少ないだから全員バラバラの楽器

わたしがフルートで他は、サックス、トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバのラインナップ

チューバは肺活量鍛えたい！っていうめちゃくちゃ野球男児だったうちの部活唯一の男子

ホルンの子が部長でトロンボーンの子が副部長

サックスの子は木管代表でトランペットの子は金管代表兼コンサートマスター

わたしはフルートのパートリーダー

…………

自分で言うのもなんだけどわたしはかなり上手だったと思う

そして自分でこういうこと言うから特に何も役割を当ててもらえなかったんだろうな

そして1番は真面目じゃなかった

これがヤバイ

世の中みんな真面目だなって思う

だからわたしはよくサボってた

サボってたって言っても基礎練ちょっとしかやらなかったりとかボーッとしてたりとかそんなもん

でも普通にできた

超必死に練習しなくても結構できるタイプだった

そんでこういうタイプが大人、先輩から1番嫌われる

顧問と仲が悪い一番の原因はこれ

大人はいつでも真面目な子が好きだよね

でも部活を休んだこともサボったこともないし朝練だって中1から中3までほぼ毎日行ってた

テスト期間は放課後部活できないけど朝練はしてよかったから行ってた

1つ目の事件

これは腹が立つと言うよりも悲しかった

まずわたしはあまり人に何かを相談するタイプじゃない

常に色々考えるタイプだから大体自分で解決できる

1個上のフルートの先輩は1人がフルートでもう1人がピッコロだった

2個上の先輩もそうだった

でもわたしの代はわたししかいない

だからわたしがどっちもやってた

同じ曲でもここはピッコロほしいなって時はピッコロに持ち替えたりしてた

これやってる人ならわかるけどまぁそこそこ大変

中3のコンクールに向けて「ナイトフライ」っていう曲をやってたこれめちゃくちゃいい曲

最初はピッコロやってフルートソロの時だけフルートに持ち替えてた

コレヤバクナイ？？

ピッコロやっててフルートに持ち替えた途端ソロだよ

ヤバすぎ

たしか7月に吹奏楽祭があってその時はソロなのに何故か後輩と2人でやらされた

でもソロだからコンクールは1人でやってねだった

全部なんなんじゃそりゃ

当たり前に不安だった

でも正直練習でもミスしたことはない

音外したことない

でもまぁ不安だった

だから全く相談しないタイプのわたしが嫌いな顧問に相談しに行った

「ピッコロからフルートに持ち替えた1発目が自分のソロなの音外しそうで不安です…」って

でもわたしは顧問に何かいい解決策を求めてた訳ではない

「あなたならできるわよ」とか

「不安にならないようにもっと練習しなさいよ」とか

シンプルに背中押してほしかった

わたしは人に何か相談する時割とこのマインド

案は正直こちらも死ぬほど考えるタイプだから出尽くしてるのよ

だから何か相談する時はできるよ、大丈夫だよとかそういう前向きな言葉が欲しくて相談してるんよ

それに顧問も吹奏楽、フルートのプロじゃないしさ

頑張ってって励ましてほしかった

だって中3だもんまだ15歳だもん

滅多に相談しないタイプのわたしが意を決して相談に行ったわけよそしたら顧問なんて言ったと思う？

「じゃあソロは後輩に任せますか？それとも2人でやりますか？」

………………………………

マ…？？？？

え…？？？もっとかける言葉ない…？？

嘘でしょ…？？？

わたしソロ1人でやりたくないとは言ってないよ…

それにわたしがミスしたことないよね…？？

え……

「あ、え、じゃあ頑張ります」

って言ってその場を後にしたよ

びっくりマジびっくり

2度とこいつには相談しねぇって思った

どんだけ信頼されてないんだよって話だよね

そんなにへたっぴだったかにゃ😿💦

2つ目は部活じゃなくて音楽の授業での事件

わたし稀代の音痴

でも音ズレてるはわかる吹奏楽部だから

音ズレてるのはわかるけどその音程出せないんだよね

できれば歌いたくないから毎年音楽祭では指揮者やってた

めちゃくちゃ音痴だから1.3学期は筆記で90点とか100点とってなんとか内申4

音楽祭のある2学期は指揮で評価してくれるから毎年5

これ書いてて思い出したけどこの事件多分中2だわ…

音楽祭近くの音楽の授業って音楽祭に向けて練習するじゃん？？

その日も音楽祭に向けて練習してて前半は基本的な声出しでその後歌っていく

で、なんでかは忘れたけどその日の授業はちょっと雰囲気が良くなかった

多分あんまり声が出てないとか態度が悪いとかそんな理由

声出しが終わってじゃあ課題曲から練習いきましょうって先生(顧問)が言っていつものようにピアノの子はピアノのほうにわたしは指揮台に上がれって言われた

ここまではいつも通りだから違和感がない

そしたら先生が「じゃあ、あたな達だけでやってください。わたしの指導はもういらないんでしょ？自分たちでやって」

まさかの大丸投げ

で、で、でた〜！！
先生あるある：言うこと聞かないクラスに対しての授業放棄〜！！！

めちゃくちゃ怒ってるじゃん…何で怒ってたかはマジで覚えてないけど

雰囲気最悪

女子はびっくりした人が多くて男子はなんで？（笑）って半笑いの人がちらほら

指揮台に立たされてるわたしはどっちの気持ちもあった

てかなんでだよ

なんで一回わたしのことを前に出してからそれ言ったんだよ

もうそれわたしへの宣戦布告じゃん

「あなたこの状況でやってみなさいよ」じゃん

わたしお笑い好きだから基本的になんでも笑っちゃうしなんでも楽観的に捉えるタイプだからよかったね（？）
まぁわたしのそういうところが嫌いだったんだろうな

授業放棄して生徒に主導権任せてるやんけ…どないですか…

暗い感じで始めても意味ないから

「え〜〜っと…（笑）じゃあ歌いましょう！前も言ったようにこことここに気をつけて気持ち切り替えて歌っていきましょう！」

わたしが明るく言ったからみんなもそうだねみたいなっ気持ちになってくれて（多分）普通に歌った

あんまり覚えてないけどこの後自由曲とか普通にいつも通り練習して授業終わったと思う

にしてもあのおばさん(顧問)ヤバくない？？

授業放棄するにしてもわたしをわざわざ前にさらしあげたうえで放棄する必要なかったよね？？

わたしのこと嫌いすぎるだろ

この授業終わった後は友達みんなから褒められた

あの状況で普通に進めたのすごいわってめちゃくちゃ言われた

なんせあの四面楚歌な状態から勝利したんだから

こっちの対応力なめないでほしい

あいつに一矢報いた気がして気分が良かった

なんかあの顧問、良く思ってない人をみんなの前で晒すの好きなんだよね

曖昧な記憶なんだけどわたしが中3の時のある日の部活でみんなで基礎練をしててうちの部活の全体基礎練はパーカス担当の子がローテンションで指揮をやってた

その日は1年生の子がやっててその子がその日の晒し餌食だった

なんでかは覚えてないんだけどとにかくみんなの前で顧問がひたすらその子のことをすごい責めてた

その子は1年生ですっごく大らかで優しい子でみんなの前でそんなに顧問に詰められると思ってなかったからもうめちゃくちゃ泣きそうな顔してて本当に可哀想だった

基礎練が終わった後わたしはすぐ慰めに行った

もしわたしがこの場にタイムスリップできたとしたらその子を詰めてる最中に「ちょっと！先生！言い過ぎ言い過ぎぃ！😅」って切り込んでるよ24歳のわたしならその場で言えるけど15歳のわたしには終わった後に慰めに行くことしかできなかった

そして３つ目の事件

これは文字にするとそうでもないかもだけど当時のわたしの精神状態的には最悪だった

中3夏休み最後のコンクールに向けての練習

中3だから高校受験も控えてた

わたしは塾に行ってた

中3夏休みのわたしのスケジュールは午前中部活午後塾

夕方から夜は午前中部活に行ってて出られなかった分の授業の補修

夜から深夜にかけてはその日出された宿題と予習復習

めっちゃハード

毎日4時間くらいしか寝てない

稀代のロングスリーパーだから8時間は寝ないと無理

てか8時間でも足りない

10時間でようやく元気

睡眠時間が半分に削られて必死にフルートやって受験勉強にも必死

結構つらい

午後も部活の練習はあったけど合奏とかは午前中にやってくれた

わたしは大きな役割は任されてないけど基本的に明るいから茶々入れたりボケたりムードメーカーみたいな感じ

後顧問はわたしの2つ目の事件みたいに誰かをさらしあげることが好きだから何故かさらされしまった後輩のメンタルケアとか…

で、事件の日

その日は確かパートごとに演奏していく日でどこからいくかで部長と誰かがじゃんけんしてた

正直どこからやってもいい順番とかどうでもいい

でも無駄にじゃんけんが当事者の”2人だけ”でめちゃくちゃ盛り上がってた

で、若干時間もおしてた

だからわたしは「ちょっとぉ〜！巻いてこ！巻いてこ！」っていつものようにおもしろおかしく言った

そんで演奏して午前の練習が終わって塾に向かうため急ぎで片付けしてた

そしたら顧問に呼ばれた

全く心当たりがなくて？？？なまま行ったら

「あなたは全体の輪を乱してます。先ほどの発言はなんですか？自分の都合だけでそういうこと言うのはよくないです」

ってめっっちゃくちゃに怒られた

死なない？ｗｗｗｗｗ全体の輪を乱すほどではないだろ

クラスに一人はいるお調子者っていうポジションでもないのよわたしは

なんなら周り見て困ってる子とか悩んでる子いないかなって探すようなタイプなんだが？

詳しくなんて言われたかはもう記憶が薄れてきたけどとにかく巻いてこ巻いてこ発言を死ぬほど怒られた

もはや人格否定だよ

たしかにわたしにはこの後塾っていう予定があって言ったけどあれはみんなにとっても無意味な時間というかもったいない時間だったと思う

意味が分からなくて返事もせず帰った

帰ってる途中でめちゃくちゃ悲しくなった

ハードなスケジュールの中練習も一生懸命してるしそのうえでみんなを盛り上げようとして言ったことでこんなに怒られるのが理不尽すぎて家着いた時には大号泣してた

情緒が終わってるから自分のことで泣いたの人生で多分この1回のみだよ

めちゃくちゃつらかったけどその後塾に行って夜まで勉強して深夜も勉強してって…

この件で本当に本当に顧問が嫌いになった

嫌いというかもう恨んでる

人生で嫌いな人ぶっちぎりナンバーワン

絶対楽しいと思って始めた吹奏楽が顧問のせいで大嫌いになってしまった

早く引退したいって思った

引退したら吹奏楽なんて2度とやらないって思ったし実際にやらなかった高校でも大学でも

ちなみにその年のコンクールは銀賞だった

世間的には銀賞かよかもしれないけどわたしたちにとっては嬉しすぎる銀賞だった

そもそもうちの吹奏楽部がコンクールに出始めたのがわたしが1年生の時

1年生の時銅賞で2年生の時は去年よりたくさん練習してかなりいい出来だと思ったが銅賞だった

わたしたちの代になって6人で絶対銀賞獲りたいよねって話してた

練習時間も顧問とかけあってめちゃくちゃ増やしてもらった

朝練も毎日行ってた

色んなことがあったから銀賞！って言われた時めちゃくちゃ嬉しかった

うぇーい！やったー！の気持ち

そして1番仲が良かったサックスの子をパッて見たら泣いてた

その子はめちゃくちゃサバサバしてる子で大きく感情が動くような子じゃなかったから泣いていることにびっくりした

わたしは情緒が終わってて最低だから「え〜！泣いてんじゃん！ねぇみんなこの子泣いてる〜」って愛のあるいじりをしようと周り見たらみんな泣いてた3年はみんな泣いてた嬉しくて

野球男児も泣いてた

1.2年生も泣いてた

泣いてないのはわたしだけだったウケる

なんか普通に泣けなくない？？

うちの涙はあの時にもう尽きました

涙カラカラ芸人

「え！」って言いかけてやめたしニヤニヤしてた顔も自然と真顔に戻った

そっか〜〜こういう時は泣くのが正解なんだ〜〜っ人の感情を知らないモンスターみたいな感想抱いちゃった

人格否定をされた件で何かがどうでもよくなっちゃったから全く緊張もしなかった

本番前の最後の音出し・リハとかで緊張してる後輩に楽しもうね！ってめっちゃ声とかけてた

めちゃくちゃ練習したし失敗する気がしなかった

情緒がぶっ壊れたのは顧問のせいだよ

大好きだった吹奏楽が同じく音楽を愛していたであろう顧問によって大嫌いになったの皮肉過ぎない？

今考えたらあれはわたしのためだったのかとか思ったりするとかよく聞くけどわたしは思わない

顧問は性格が悪い

わたしをただひたすらにさらしあげて恥をかかせたかったとしか思えない

わたしも性格が悪いんだろうな同族嫌悪か…

これをあれはわたしのためだったのかって消化できるようになったら大人になったというのではあればわたしは大人になりたくない

卒業する時に部活の後輩から色紙をもらった

もちろん顧問からもメッセージがあった

色々厳しいことを言ってしまったけど～的なありきたりなことが書かれてた

絶対に許さないと思った

まだ音楽の先生をやってるのかも生きてるのかも知らないけどわたしにとって最低な指導者だった

結構本気でずっとフルートをやっていきたいなって中2くらいまで思ってた

高校の部活も絶対吹奏楽部に入りたいし大学生になったらオーケストラやりたい

フルートで音楽学校に入りたいなって思うくらい好きだった

でも、中3の夏の件でもう吹奏楽やりたくないって思った

高校でも吹奏楽部入ろうかと思ったけどまた嫌な思いをしたくないから入らなかった

大学生も一応オーケストラのサークルに行ってみた

フルートやりたいですって言ったみた

でも他にもフルートやりたい子がいてその子達は高校生の時も吹奏楽でフルートやってた子

勝てるわけない

結局オーケストラサークルにも入らなかった

社会人になった今久しぶりに楽譜を見て「ナイトフライト」を聞いてみた

すっごく懐かしくてみんなで音楽やるって超楽しかったなって思った

やっぱり吹奏楽は音楽は超かっこいい

やりたかったなぁ

部活の顧問、学校の先生はもう自分の言動でどれだけ思春期の気持ちが揺れ動くか考えた方がいい

特に中学生なんて1番不安定な時期だよ、、、

もし私が顧問とのねじれがなかったら今でも楽しく音楽をやってたかもしれないのにね

まぁそれでも自分の人生、今までの全ての選択に後悔はないよ

先生たちは子どもたちにどれだけの影響を与えるか本当によく考えてほしいよ