動脈硬化性心血管疾患患者における”インクリシランファースト”戦略と通常治療の比較

動脈硬化性心血管疾患患者を対象に、スタチン投与でLDLコレステロール値が目標に達しない場合に新薬インクリシランを直ちに追加する「インクリシランファースト」戦略と、通常の治療を比較した。
450人の患者を無作為に2群に分け、「インクリシランファースト」群では通常治療に加えてインクリシランを年3回投与し、対照群では通常治療のみを行った。
その結果、「インクリシランファースト」戦略の方が、通常治療に比べて有意にLDLコレステロール値を大きく低下させることができた。しかも、スタチンの使用を妨げたり、新たな安全性の懸念を引き起こすことはなかった。

動脈硬化性心血管疾患患者でスタチン単独ではLDL値が十分に下がらない場合、新薬インクリシランを追加投与する「インクリシランファースト」戦略が有効であり、安全性も問題ないことが示された。

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