尿路感染症における抗生物質選択を改善するためのスチワードシップ・プロンプト

尿路感染症(UTI)で入院した非重症成人患者において、コンピューター注文入力(CPOE)プロンプトを使って個別の多剤耐性菌(MDRO)リスクに基づいた適切な抗生物質選択を推奨することで、過剰な広域スペクトラム抗生物質の使用を減らせるかを評価した。
59の米国病院を対象に、CPOEプロンプトによる介入群と通常のスチワードシップ群を比較した結果、介入群では経験的広域スペクトラム抗生物質の使用が17.4%減少した。一方、入院期間やICU転室日数など安全性アウトカムには差がなかった。

MDROリスクの低い患者にリアルタイムでより適切な抗生物質選択を推奨するCPOEプロンプトは、UTI治療での不必要な広域抗生物質使用を減らす効果があり、患者アウトカムを損なうことなく抗菌薬適正使用に貢献できることが示唆された。

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