🇺🇸今話題の「債務上限」について
今、話題の「債務上限」について
そもそも「債務上限」とは
・米政府が借金できる最大限度のこと
・米政府がどれだけお金を借りられるかっていう上限額
・クレジットカードの上限額をイメージするとわかりやすい
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お金を借りる方法
・米政府がお金を借りる主な方法は「国債」を発行すること
・国債は、政府が資金を集めるために発行する借金の一種
・国債を買うことで政府にお金を貸してることになる
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誰からお金を借りる?
・国債を販売する相手はFRB、金融機関、企業、個人投資家、他国の政府、つまり誰でも債券を購入可能
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お金を貸す側のメリット
・国債はお金を貸すという事なので、元本保証で利息を付けて返してくれる
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米国はなぜお金が必要?
・米政府が行う財政支出(公共事業、社会保障給付、軍事費など)は税収だけでは賄えない現状
・なので、新たな借金(国債を発行)をしてお金を調達
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なぜ今、債務上限が話題?
・今回問題になっている債務上限問題は、借金の上限に達してしまうから政府が国債発行をできなくなってしまうことを意味
・国債発行ができなくて追加の借金ができなくなると、債務不履行(デフォルト)が起こってしまう
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なぜ債務不履行が起きるのか?
・ロールオーバー(新しく借金して作ったお金で、前の借金やその利息を返す事)が出来なくなると債務不履行(デフォルト)が起きる。
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本当に米国で債務不履行が起きるのか?
・結論:99%起きない
・債務上限問題はこれまで100年以上の歴史があり、過去に一度も起こった事がない
・何だかんだで借金の上限の引き上げが行われる
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誰が債務上限の引き上げのOKを出すの?
・結論:アメリカ議会
・借金の上限の引き上げ(債務上限の引き上げ)には、アメリカ議会の承認が必要
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一筋縄で行かないねじれ議会
・米国政府側のバイデン大統領は民主党
・しかし、議会は今民主党と共和党が半々
・下院に至っては前回の選挙で野党・共和党が3議席多く、わずかだけど野党・共和党が多い状況
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政治利用される債務上限問題
・万が一、議会で債務上限が引きあがらないと、米国が債務不履行(デフォルト)になり、米国経済だけでなく、世界経済に大きな影響を与えてしまうため、絶対に上限を引き上げるしか無い
・上記の事実を議会は全員認識しながらも、共和党は債務上限引き上げに抵抗するパフォーマンスを取り、自分たちに有利な政策を通すための駆け引きの材料に使用
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🇺🇸債務上限問題まとめ
【結論】
債務上限問題は経済だけの話というよりも、むしろ政治的な問題
【理由】
野党が自分たちに有利な政策を通すための駆け引きに債務上限問題を使用し、債務上限引き上げに抵抗するパフォーマンスを取るため、毎回債務上限問題が話題になる
【詳細】
・過去100年、毎回この債務上限問題が起こり必ず上限が引き上がる
【まとめ】
・歴史的には債務上限問題は毎回解決する
・しかし毎回揉めるプロセスが必要
・この政治的な債務上限問題のプロレスに毎回付き合わされる米財務省は『議論早くして!』と毎回ご立腹
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