エス・エム・エス 事業分析

エス・エム・エス(銘柄コード2175、以下sms)の事業分析です。

smsの事業は医療キャリアが中心でしたが、介護キャリアが順調に成長し、2020年3月期の売上においては医療キャリア132億円、介護キャリア106億円となっており、介護saasのカイポケ49億円を加えると介護領域へ軸足がうつっています。

厚労省によると、介護領域において介護職不足はさらに深刻化し2025年での需給ギャップは約34万人と言われています(2017年介護従事者198万人、必要介護職数208万人、2017年介護従事者211万人、必要介護職数245万人)。転職率を15%とすると2017年で年間約30万人が転職している計算です。推計ですが、2020年でも約30-35万人程度でしょうか。

介護キャリア事業だけを考えてみると、2020年3月期売上は106億円であり、仮に1成約100万円とすると決定数は約1万です。まだ市場シェアの3-4%程度ですので、市場全体の拡大とシェアの拡大でこれまで同様に年平均15%程度は伸びるのではないでしょうか。営業利益率を15%とすると、売上で毎年15-20億円、営業利益では3億円程度はつめそうです。

12/8時点のPERは約66倍です(時価総額3179億円、株価3640円)。コロナの影響を一定受けつつも、10%程度利益を伸ばせれば株価を4000円程度にはのせられるのではないでしょうか。

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