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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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#SaveKakogawaFes

「おかげさま」を越えていく(SKF2022秋)

 スポーツ選手のオリンピックメダル獲得シーン。試合後のインタビューで典型的な応えは「チームメートのがんばりのおかげで」「支えてくださるスタッフ、その他のみんなのおかげで」「家族のおかげで」「おかげさまで」。  「おかげさま」この聞き飽きたフレーズ。  こういうコメントにたいし日本では「謙虚」という評価がされることが多い。しかしじつはこれはその選手が謙虚なのではない。たんなる事実を述べているだけだ。  たいへん当たり前のことを言うと、1人の人間が偉大な結果を残すのは1人で

SKF直前、初めての電子書籍を出す

 明日のSAVE KAKOGAWA FES(SKF)をひかえ、電子書籍を出版することができたので、ひとまずお知らせ。いまのところAmazonランキングで395位まできた。電子書籍っておもしろい。書くのはしんどいんだけど、そこから後に起きるいろんなことのスピード感と空間を超える感触がたまらない。  考えてみていただきたい。とりあえず日本語で書いたけど、これDeepLなんかで翻訳してこれまたAmazonに放り込んだら、いきなり「洋書」が出せちゃうことになる。ほんとあきれた時代だ。

MOD朝市とは

 ムサシオープンデパート(MOD)朝市はどういう事業なのかをあらためて綴っておきましょう。  朝市はいわゆる「マルシェ」形態の「イベント」です。マルシェというのはフランス語の市場のことで、日本語で「市場(いちば)」のことです。日本語には「市場」「朝市」「夜市」など豊かな日常語があるのだからそう呼んでいます。 日常をつくりなおす  さきほど「イベント」といちおう呼びましたが、朝市が目指しているのは「イベントではなく日常」です。この国に必要なのは豊かな日常生活の作り直しであ

記録7 SAVE KAKOGAWA FES 2022

 始まった2日目の営業はあきらかに手応えがよかった。初日より人が多い。昨日のお客さんがもういちど来てくれている人も多い。  お客さんの動線確認にJR加古川駅まで見に行ってみる。要所に配置した地元サッカーチーム、チェント・クオーレ・ハリマの選手たちは想像をはるかにこえる笑顔で呼び込みをしてくれている。健康的で全身からみなぎる若く溌剌としたインパクト。見回っていてもなんだか自然に笑ってしまうくらい楽しい。  ちなみにこの改札前に並ぶ選手たちはすでに選考をすませてあった。かれら

記録(6)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 出店者朝礼がはじまる。伝えることは4項目。順番を並べ替えた。 1)SKFの出店料を両日とも無料にし昨日分は返金する 2)スタッフへのまかないを中止し会場で購入する(金銭サポート含む) 3)社長の立場を活かしてSNSで超直球のお願いを拡散する 4)駅周辺に20人を投入し「いま営業中」であることをアピール  昨日の初日はこのSAVE KAKOGAWA FES(SKF)の第1回目の初日ということでプロデューサーの岡本亮が冒頭に話をした。きょうはおれからの通達だけに絞り込んだ。

記録(3) SAVE KAKOGAWA FES 2022

 岡田市長との対談でヘロヘロになったのでチルテント(スタッフ小屋)でベッドに横たわって腰を伸ばす。先週やったギックリ腰を情けないことにまだ引きずっているのだ。初日で倒れているわけにはいかない。  最後のカヤックレンタルのお客さんに漕ぎ方をおしえ、川のスタート地点まで送っていく。日も暮れてきたので会場を回ってみた。  お客さんはだいぶ増えたとはいえ、回廊部分の飲食店ブースはあいかわらず過去のイベントのような大入満員にはほど遠い。去年11月末に開催した日岡山の夜市とは大違いだ。

記録(2) SAVE KAKOGAWA FES 2022

人なんか歩いていなかった。JR加古川駅の北口から川原まで、下見をくりかえして設定した動線はぜんぜん機能していない。 しかも、安全のために配置した誘導人員は、なぜかぜんぜんちがったルートに配置されてボーッと立っている。メチャクチャではないか。  さらに問題発覚。今回、改札前と川原の入り口の2カ所にはとくに愛敬のいいスタッフを配置する指示を出していた。お客さんをまっさきに最高の笑顔で迎えたいからである。なのになぜかきわめつけに愛想のない社外スタッフがぼんやり突っ立っているではな

記録(1) SAVE KAKOGAWA FES 2022

 SAVE KAKOGAWA FES(SKF)が終わった。  初めてづくめのイベントだったので、こういうことをくわしく記録しておくのも貴重だと思うので、備忘のために書いておくことにする。  今回は現場で働いた人々やお客さんはもとより、ソーシャルメディアなどを通じてもたくさんの人にたいへんお世話になった。困り果ててのおれの投稿をシェアしてくれた100人を超える方々のおかげで、初めてづくめのイベントはなんとか成功にこぎつけた。  加古川に住んでいるやたらに反骨的な兄弟のイベント

SKFラジオ05 アウトドアコンテンツ

SKFラジオ03 川は流れれば美しくなる

SKFラジオ04 会場と音楽

SKFラジオ02 これから川原のフェスを「やり続け」ます

これまで毎週の朝市だけで5年、大型イベントのムサシオープンデパート(MOD)を含めると10年、合計軽く200回以上やってきましたが川原で本格的に開催するのはこれが第1回目、ここが始まりです。われわれが目指すのは場作り。最初からすべてが成功するわけではなく、絶対アチコチ失敗しますが、みなさん一緒に楽しんで加古川をSAVEしていきましょう。

SKFラジオ01 駐車場がない良さ

「加古川」をまぜくり返すSave Kakogawa Fesの情報をお届けします。記念すべき第1回の放送は、MOD(ムサシ・オープン・デパート)はじめての試み、大きなイベントを駐車場レスでやってみようというチャレンジについてのお話です。