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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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#株式会社ムサシ

朝市の運搬仕事の勘どころ

□運搬は悪である □運搬はゼロ化せよ  運搬はそれじたい何の価値も生まない単なるコストである。最小化を目指すこと。朝市の目的は人と人の接点を増やすことだ。それ以外の準備や撤収は労力が少ないほうがいい。一瞬で会場ができるような手法を作る。そのためには重機でも政治力でも魔法でもなんでも使ってよい。 □時短ではなく労力最小をめざす □動線設計は設営・撤収効率をもっとも大きく左右する  会場の動線設計は会場設計のもっとも重要な要素である。イベントの集客や盛り上げが成功しようとも

丘の上文化祭(ON THE HILL 1周年)終わる

 ON THE HILLで開催されていた1周年記念イベント「丘の上文化祭」の2DAYSが終わった。  来なかったみなさんのために雰囲気を解説しておこう。  雰囲気はSAVE KAKOGAWA FES(SKF)の小さいバージョンだ。あの開放的な雰囲気に、クラフトやアート系の割合を増やした。それもすべてがハイ・クオリティをかならずしも目指しているわけではない。  バラバラのものを混在させ、それをナゾの空間認知能力を持つ岡本亮(ごぞんじおれの弟ね)がまとめてみせるという、かな

MOD朝市とは

 ムサシオープンデパート(MOD)朝市はどういう事業なのかをあらためて綴っておきましょう。  朝市はいわゆる「マルシェ」形態の「イベント」です。マルシェというのはフランス語の市場のことで、日本語で「市場(いちば)」のことです。日本語には「市場」「朝市」「夜市」など豊かな日常語があるのだからそう呼んでいます。 日常をつくりなおす  さきほど「イベント」といちおう呼びましたが、朝市が目指しているのは「イベントではなく日常」です。この国に必要なのは豊かな日常生活の作り直しであ

記録(6)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 出店者朝礼がはじまる。伝えることは4項目。順番を並べ替えた。 1)SKFの出店料を両日とも無料にし昨日分は返金する 2)スタッフへのまかないを中止し会場で購入する(金銭サポート含む) 3)社長の立場を活かしてSNSで超直球のお願いを拡散する 4)駅周辺に20人を投入し「いま営業中」であることをアピール  昨日の初日はこのSAVE KAKOGAWA FES(SKF)の第1回目の初日ということでプロデューサーの岡本亮が冒頭に話をした。きょうはおれからの通達だけに絞り込んだ。

記録(5)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 8時起床。睡眠時間4時間だ。やばいなぁ。おれは8時間睡眠を取らないと思考が安定しないので、できるだけ勝負どころでは睡眠時間を削りたくないのだ。しかし短期決戦なら問題ない。ひとまず今日までが勝負だ。  寝床から起き上がってそのままデスクの前に座る。「SKFで夕食を食べて」の原稿を見直して細かく手を入れた。Facebookでの発信予定時刻は午前9時とした。ソーシャルメディアへのだいじな投稿は、平日なら朝夕の通勤・通学のタイミングや昼休みの直前に投稿する。被読率が高まるからだ。

記録(4)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 運命の2日目開業まであと15時間ほどしかない。  微妙ではなく明らかな結果が出ていた。駐車場レスでのKMA(川まで歩こう)スタイルでの開催は、ほぼ失敗に近い結果を残していた。客数が少なすぎる。  1日目の終了間際にスタッフとこの点について議論をした。可能性としては2日目は駐車場レスで開催するのをやめ、広い川原を駐車場として全開放する選択肢もあった。  じつはこれは簡単なことなのだ。今回は川原の駐車場は使っていないだけであって、広い川原は使用可能スペースとして残っている。

記録(3) SAVE KAKOGAWA FES 2022

 岡田市長との対談でヘロヘロになったのでチルテント(スタッフ小屋)でベッドに横たわって腰を伸ばす。先週やったギックリ腰を情けないことにまだ引きずっているのだ。初日で倒れているわけにはいかない。  最後のカヤックレンタルのお客さんに漕ぎ方をおしえ、川のスタート地点まで送っていく。日も暮れてきたので会場を回ってみた。  お客さんはだいぶ増えたとはいえ、回廊部分の飲食店ブースはあいかわらず過去のイベントのような大入満員にはほど遠い。去年11月末に開催した日岡山の夜市とは大違いだ。

記録(2) SAVE KAKOGAWA FES 2022

人なんか歩いていなかった。JR加古川駅の北口から川原まで、下見をくりかえして設定した動線はぜんぜん機能していない。 しかも、安全のために配置した誘導人員は、なぜかぜんぜんちがったルートに配置されてボーッと立っている。メチャクチャではないか。  さらに問題発覚。今回、改札前と川原の入り口の2カ所にはとくに愛敬のいいスタッフを配置する指示を出していた。お客さんをまっさきに最高の笑顔で迎えたいからである。なのになぜかきわめつけに愛想のない社外スタッフがぼんやり突っ立っているではな

記録(1) SAVE KAKOGAWA FES 2022

 SAVE KAKOGAWA FES(SKF)が終わった。  初めてづくめのイベントだったので、こういうことをくわしく記録しておくのも貴重だと思うので、備忘のために書いておくことにする。  今回は現場で働いた人々やお客さんはもとより、ソーシャルメディアなどを通じてもたくさんの人にたいへんお世話になった。困り果ててのおれの投稿をシェアしてくれた100人を超える方々のおかげで、初めてづくめのイベントはなんとか成功にこぎつけた。  加古川に住んでいるやたらに反骨的な兄弟のイベント

SKFラジオ03 川は流れれば美しくなる

SKFラジオ04 会場と音楽

SKFラジオ02 これから川原のフェスを「やり続け」ます

これまで毎週の朝市だけで5年、大型イベントのムサシオープンデパート(MOD)を含めると10年、合計軽く200回以上やってきましたが川原で本格的に開催するのはこれが第1回目、ここが始まりです。われわれが目指すのは場作り。最初からすべてが成功するわけではなく、絶対アチコチ失敗しますが、みなさん一緒に楽しんで加古川をSAVEしていきましょう。

SKFラジオ01 駐車場がない良さ

「加古川」をまぜくり返すSave Kakogawa Fesの情報をお届けします。記念すべき第1回の放送は、MOD(ムサシ・オープン・デパート)はじめての試み、大きなイベントを駐車場レスでやってみようというチャレンジについてのお話です。

河川敷朝市のために川原に小道を作る

 21日土曜日に開催した朝市では、草むらを刈って道を作った。事前に現場視察をしていて突如思いついたである。  この草むらは河川敷公園のサイクリングロードと川岸に挟まれた細長い区域だ。公園はキレイに草刈りされているが、サイクリングロードをはさんだこの場所は放置された背の高い草むらになってしまっている。  なぜこんな草むらが河川敷公園に存在しているか推測してみる。  加古川のような一級河川はそもそも国交省の管理だが、河川敷の公園は加古川市が国交省から管理を引き受けている。しか