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実践研究者の道⑧番外編‐脳の蓋が開く


 先週みたNHKのプロフェッショナル「宮崎駿密着」は面白かった。 
 引退を撤回して製作した映画「きみたちはどう生きるか」をつくりながら彼が言った言葉「脳の蓋が開く。」
 アニメーターが制作に没頭しその世界を造り上げているうち違う領域へと完全に入り込んでいく、そんな状況を説明した言葉。

 比較するなどおこがましいがフィールドは違えど、それぞれの業界にイノベーションを起こす人(これまでにないものを生み出す人)の多くはこのような状態に入っているんだろうなと思う。

 自分自身は20数年にもおよぶ毎年のアメリカでの非日常な体験から得られた独特の知覚を通して、違う領域に入る。自分の場合は助成金申請書をかいているとき(=次のソーシャルイノベーションの画を書くとき)に極度の集中状態に入り、このような状況に入ることが多い。だから、書き終えたときにはエネルギーを使い果たし相当疲れ切る。

 のちにNHK全国放送や政府広報につながった「子どもの居場所」の画を書いた時にも、2021年から取り組んできた「市域全域の官民連携の仕組み」を描いた時にもこの冬に次年度以降の次の画を描いたときにも同じゾーンに入っていった。
  
 そうしてかなり深い領域に入ったときに生まれた画は”全体のために必要なこと”で地域の支援のみならず広く全体に広がっていくことが多い。生き方やあり方の示唆もその領域に入るときに問いかけられる。

 これは、『U理論』や『ソース原理』で言われていることと重なる。


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