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【ビジョンインタビュー】大阪唯一の村 千早赤阪村に生きる・奥田由紀さん

〜目の前の縁を大切につかみ続ける〜

奥田由紀さん写真

人と会って、人と話す

「仕事にしても、プライベートにしても、
人と会うことは意識している。」

 大切にしていることはなんですか?という質問に、少し悩みながら答えてくれた由紀さん。こんなご時世だけど、会えるもんなら会いたいし、会う方が楽しいし、会う方がちゃんと話ができる気がする。そんな風に答えてくれました。

 やろうと思ったら、すぐにやらないと忘れてしまう。だから、ふと思い出した時、気になった時を後回しにせず、すぐに連絡をとって会う日を決める。社交辞令的に言うことはないので、言う時は本気で会いにいく。大人数で集まるというよりは、少人数、1対1とかでゆっくり近況報告をし合う方がいい。そんな風に久しぶりに会える時間が楽しいし、嬉しい。そんな話を聞かせてくれました。

 由紀さんは、一人一人との関係をとても大切にしてくれる人。会うこと、話すことを通じて、人とのつながりを点ではなく線でつないでいける人。由紀さんがふと思い出して連絡をくれたことで、ふっと心が軽くなる人がいる。彼女の無意識には、人を優しく包み込む力を感じました。

 今は、2人の子どもを持つお母さんでもある由紀さん。子どもが出来てから仲良くしている人たちとは、子どもの話や仕事の話をすることが多いと言います。でも、独身の頃から続いている友達は「一緒にお酒が飲める人!」。
 由紀さんにとってお酒を飲む時間は、ただただ楽しい時間。自分がしゃべるのも楽しい、その一方で、お酒の席だからこそ聞ける、その人の仕事や社会に対する想い。そんな話を聞けるのも楽しいのだとか。

「人の想いを聞くと応援したくなる。
その人のために何かしてあげたくなる。」

大人になってから気づいた
村の良さ

 由紀さんの生まれ育った場所は、大阪府唯一の村・千早赤阪村。若い頃、一度は村を出たものの、今は子どもと一緒にこの村に住んでいます。

 子どもができるまでは、近所付き合いや交通の便などに煩わしいとか面倒だと言う思いも強かったと言います。ただ、子どもができてからは、この村の良さに気づいたそうです。

 それは、村が子どもを育ててくれているような雰囲気。

 毎年村では、だんじり祭りと言われる大きなお祭りが行われ、近所の人とのつながりができ、普段でも子どもたちにおやつを買ってきてくれたり、散歩に連れて行ってくれたり、いい意味でお節介なおばちゃんが多いのだそう。

 そしてもう一つ、この村の良さは、由紀さんが大好きな金剛山が近くにある所。学生時代に初めてしたバイト先が、この山にあった旅館だったこともあり、この山が好きなんだそうです。そして、そんな気持ちが自然と伝わったのか、子どもたちもそして由紀さんの友人もこの山を好きになってくれるんだとか。

 「自分の子どもたちが大きくなった時も、
この村の人たちの温かさを感じて欲しいし、この村でよかったと思って欲しい。」

 由紀さんが、自分が生まれ育ち、そして自分の子どもたちがこれから育っていくこの村のことを、とても大切に想う気持ちが伝わってきました。

いただいた縁や想いに
誠意で応える

 由紀さんの今の仕事は、地元の保険代理店のスタッフ。

 由紀さんがちょうどしんどかった時期に、その会社の会長夫妻に声をかけてもらって働き始めたと言います。今は、ただ、声をかけてもらえたことに感謝して恩を返せるように一生懸命働きたい。と言います。

 声をかけてもらったタイミング、働き始めたタイミングもバッチリ。人とのつながりを感じ、すごく縁を感じている。といっていた由紀さん。

「今までもそうだった。来るべき時に必要なものがやってくる。
目の前のものをひたすらつかみ続ける。」

 そんな風にお話ししてくれました。

 子どもの頃から、学級委員、生徒会、部活の部長、所属していたNPO法人の地域リーダーなど、人をまとめる役割をこなしてきた由紀さん。どれも、自分が絶対にやりたいと思っていたわけではないけど、「誰もやらないならやろうかな。」そうやって目の前にあるものを躊躇なく手に取れる柔軟さ、そして、その役割を丁寧に全うしてくれる由紀さんへの周りからの信頼感。そして、その期待には誠意で応える由紀さんの姿勢。

 それが目の前に必要なタイミングでやってくる縁をつないでいるように思いました。

人とのご縁の中で
頼り頼られ生きていく

 由紀さんの子育てのモットーは「信頼できる人がいれば、その人に任せる。自分は見守るに徹する。」

 子どもたちが自分以外の家族や信頼できる友達の中にいる時は、敢えて手も口も出さずに、見守っていると言います。そこは自分がわざわざ出ていかなくても大丈夫な場所だから。そして、それは、自分たち家族に縁のある人たちを心から信頼して頼れるということ。

 最後に、これからやっていきたいことを聞きました。

「いいタイミングでご縁をいただいた仕事は、頑張っていきたい。そして、保険代理店に来店してくださるお客様に頼られ信頼される存在になっていきたい。そのためには、知識と経験を積み重ねていかないと。」

 「そして、もう一つ。子どもが大きくなった時に、村のことをよく思ってくれるように、村のイメージを良くすること!自分が村を好きでいるし、村のことを好きでいてくれる友達を大切にする。」

 自分のいるべき場所、自分のやるべきことを周りの人との関係の中で見つけていく視野の広さとバランス感覚。 

 そしてきっとこれからも由紀さんは、いいタイミングでつかんだ人との縁や関係を大切にしながら頼り頼られ生きていくんだろうと思います。

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ビジョンインタビュー2

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