③委託販売をはじめる
売りたいものが決まって作る場所もできたら、次は販売経路の確保です。オカメサブレの場合はまずはECサイト「BASE」ができましたから次にどうしたかと言うと、近所でオカメサブレを取り扱ってくれそうなお店はないかと考えました。食品の中で埋もれてしまうより別の業種のお店にちょこんと置いてもらう方が目立つのではないかと思い、当時朝霞駅の中にあったCHIENOWA BOOK STOREさんに問い合わせてみました。本屋さんだけど雑貨とか文房具とかフェアトレードのチョコレートとかも置いていて私自身もよく通っていました。きっかけは同じく近所にあるTalking Bookの片山さんがCHIENOWA BOOK STOREの初代店長・塩澤さんと仲が良かったので塩澤さんならオカメサブレ気に入りそうだから話を聞いてくれるんじゃない?とアドバイスしてくれたことです。お店におじゃましてオカメサブレをお見せしてどんなお菓子なのか説明して委託販売の決まりについて教えていただきオカメサブレを置いていただけることになりました。委託販売というのはお店に品物をお預けして売れたらその分収入になるやりかたです。例えば6掛け、というのは売れたとき6割は本人で4割はお店の販売手数料という感じです。どこのお店とどういう契約かという感じの話でわたしの考えではけっこう重要なことなので具体的な数字は明かしませんが人気の品を扱わせてもらおうとしたら9掛けだった!とかも聞いたことはあります。納品書を作ってオカメサブレを10枚ずつおさめていました。委託販売は売れなければ1円にもならないです。「お菓子」というものの特性として賞味期限がある、という問題があるので委託か買切りかで考えたら買切ってもらったほうがリスクがないようにも思いますがそこは近所の利点を活かして賞味期限内に売り切れそうな分だけをちょこちょこ納品させてもらうということで解決していました。社員さんでオカメサブレを担当してくれた伊藤さんが本当に親切だったのもありがたかったです。「オカメサブレあと何枚です!」とか、まめにDMをくださったのでいいタイミングで納品できました。おかげさまで余って持ち帰るようなことはなかったです。自分が好きで通っていたお店なことは大前提として、大事に作ってることを分かってくれるお店がぜったいあると思うので、そういうところを見つけるのが大事なことだなと思いました。
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