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【エッセイ】パッションフルーツとタワマン



気付いたら11月も後半になっている。

毎回冒頭がこんな感じで始まるのは、他に思いつかないからである。人間の脳はなるべくエネルギーを少なく使うように働くらしいけど、こんなところにもその傾向が現れるんだろうか。それともただの怠惰か。たぶん僕は後者だろうと思う。

今日は初めて上野に行った。東京都美術館に行くために。けれど、チケットの予約が必要だった。わかってはいたけれど、「まぁ当日券でも入れるだろう」と安易に考えていたら、「18:00からでしたら入れます」と受付の人。この時14:00。時間をつぶせないこともなかったけど、夕方から用事があったので、泣く泣く引き返すことに。実際には泣いていない。少し残念ではあったけど。まぁこんなこともあるだろう、という具合で、来月来れたら改めて展示が終わる前くらいに来ようと思った。その時はちゃんと、チケットを予約するかな。

その後、やることもなくなってしまったので、コーヒーチェーン店に入った。喉がひどく乾いていたけれど、コーヒーを飲む気分ではなかったので、アイスティーを注文した。すると、「ストレートとパッションフルーツのハーブティーがあります」とのことだった。特にこだわりはなく、そもそもパッションフルーツのハーブティーがよくわからなかったので、パッションフルーツのハーブティーにした。僕はパッションフルーツを見たことがない。この先も見る予定がない。そもそもパッションフルーツってどんな時食べるんだろう?ひねりすぎたパフェとかに入ってそうなイメージ。あと表参道とかにある内装だけ一流の飲み物屋のレシピに入ってそうな感じ。ディスっているわけではない。僕自身がパッションフルーツにさして興味がないから、第三者からはそう見えるだけだ。たぶん。

クッション性のある座面に座りながら、リリースに関する事務的な作業をした。座面は高く、足がつかなかった。大抵の人にとってはそういうものなんだろう。人が足を地面から離して座ることになにかメリットがあるから、そのような作りなんだろうか?思えばコーヒーチェーン店に限らず、ちょっとした食事場でも座る位置が高いことが多いような気がする。あれか?店内で床に接地しているものを減らして、ルンバが動きやすくするためか?そもそも飲食店がルンバを使用しているかどうか知らないけれど。っていうかルンバってそんなに吸い込みがいいんだろうか?うちは部屋と部屋の間に仕切りみたいなものがあるので、ルンバを手に入れてもたぶんうまく使うことができない。だからルンバを手に入れるようなご家庭は、きっと部屋と部屋の間に余計な仕切りのない、シームレスでスタイリッシュな部屋なのだろう。知らんけど。

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