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かき書き、しかじか。

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Okakiのエッセイ集です。
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#自分らしい生き方

ペンネームに恋をして 正体が分からない方がなんかワクワクする

「ビジネスをするなら名前は本名で顔出しした方が良いですよ」 ぐうも出ない正論。 正に仰る通りでございます。 そうですねぇそうですねぇと相槌を打ちながら、じゃあなんで私はそれでも匿名で活動しているんだろうなぁとぼんやり考えたのであります。 こんにちは、Okakiです。 私は現在個人でデザインやら文章やらを書いたりしてお金をいただき暮らしている人間です。表向きには本名ではなく、匿名で活動しています。 個人で仕事をするのなら「本名で顔出しした方が良いですよ」とよく耳にしては

どうせ誰も気にも留めない、だから叫んでやろうと思った〜部落差別の記事を書いて〜

Twitterで「部落差別についてはもう二度と語らない」と言っておきながらこうして再び記事を書いてしまったことをまずは謝罪します。 前回の記事「部落差別という呪いを受けた村に生まれた話」(以後「あの記事」と呼びます)を公開して約半年が経とうとしています。 自分の想像を超える反響があったことで色々なことを考えさせられました。 「またこんなものを書いて何の意味があるのだろう」と思いましたが、きちんと自分の中で纏めておきたいと思ったので続編とも言えるこの記事を書きました。 あ

戦友だった私たち。彼女は家庭を手に入れて、私はキャリアを手に入れた

大学の広いキャンパスにあるラウンジで、隣同士で午後の紅茶を飲みながら笑っていた私たちはいつの間にか違った人生を歩んでいた。 数年振りに大学時代の友人と再会した。 大学時代の彼女はとても行動力のある人で、大学のサークルでリーダーをしながら学生と社会人が集まって面白いことをする全国的な団体のリーダーもしていた。団体の仲間がたくさん居て、よく数百人規模のイベントを開催しては全国を飛び回っているような人だった。まさに「意識高い学生」そのもののような人だった。 そんな彼女を私はとて

大人になって高校の授業を受けてみたら懐かしさと悔しさと嬉しさがそこにあった

2020年7月の終わり、私は4月から学んできたオンライン授業の日本史全28講を全て修了することができました。3ヶ月間少しずつ受講して最後の授業を終えた時は小さな達成感を胸に抱いていました。 私は現在、スタディサプリという大学受験用のオンライン学習サービスで高校の授業を受けています。 いわゆる、社会人学生と呼ばれる存在です。 大学受験?あ、いやそれは受けないです、すみません。 「学生を卒業して大人になっても学校の授業を受けるとか変態かよ」と思われる方もいるかもしれない。..

部落差別という呪いを受けた村に生まれた話

このnoteを公開するかどうかかなり悩んだ。 それは私の中での感情の着地点が見えず、これを公開することでなんの意味があるのだろうと自分でも分からなかったからだ。 だけど、もうこのタイミングではないと恐らく今後もう一生これを書くことはないだろうと思った。だから備忘録として残してみようと思う。 これは私の奥深くに居座り続ける一種のアイデンティティでもある。 ◇◇◇◇ アメリカで広がっている人種差別のニュースを観て愕然とした。 アメリカ建国の父の一人であるトーマス・ジェファー

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絵師を諦めた私がとあるイベントを立ち上げた話。小さな主役になれる居場所がほしかった

前回『憧れだった「絵師になること」を諦めた話』という記事を公開したら想像以上にたくさんの反響をいただきました。 自分のコンプレックスを赤裸々にネットの世界に公開することは怖くもありましたが、「共感した」「勇気出た」などの意見をたくさんいただきました。 長年自分を苦しめていたものがこんな形となって再び自分の目の前に現れるとは思ってもいなかったので、ただただ驚きました。 本当にありがとうございました。 私は「絵師になる」という憧れを諦めて「調べて発信するオタク」という新しい

憧れだった「絵師になること」を諦めた話 絵も小説もコスプレもできない私は「調べて発信するオタク」になりました

私は小さい頃から絵を描くのが好きなオタクでした。周りの人から自分の絵を見て褒めてもらえるような所謂「絵師」になることが憧れでした。ですがいまはその憧れを諦めました。 これは誰かに共感してほしいとか、慰めてほしいとかそういう気持ちは全然なくて、「絵が描ける人間」にしがみついて苦しかった過去の自分に「別に描けなくてもいいんだよ」と言いたい、同じように考えて苦しんでいる人にお伝えできればいいなと思って書きました。「オタクの在るべき姿なんてな、なんでもいいねん」。これはそんなお話で

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