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七夕の短冊とことばの世界。


今日は、4歳年中さんの息子の話。


七夕の短冊


先日幼稚園から、短冊を持ち帰ってきた。

私「なにか、お願いごとある?」

息子「みんなとたくさんあそべますように」

あ、それは先生たちが
幼稚園代表として書いたやつだ。


おそらく、息子はそれを覚えてて、
そのまま言ったのではないか。私の予想なのだが。

(本心だったなら、息子よ申し訳ない。
が、息子の口からスラスラそのセリフが出てくるとは・・・
考えにくいのよ)


質問を変えた。
私「これしたい、あれしたい、なにかある?」

・・・ピンと来てない様子。

息子「わかんない・・・」

やっぱりーーー!


抽象的な質問に答えられない


・お誕生日会の定番質問
『おおきくなったら何になりたい?』
・七夕の短冊
『おねがいごと、なにかある?』

こういう、抽象的な質問への返答
苦手な息子。

というか、発達上まだできなくてもよい気もする。
何歳くらいで、抽象的表現の理解と表出が可能かは、忘れた。

ちなみに年少の時のお誕生日会では、
『大きくなったら何になりたい?』
の質問には
「わからない」と返答したので、
お誕生日会担当の先生は
「なりたいものがたくさんあって、決められないんだって」
と、見ている園児さんにやさしいフォローを入れてくれました。


少々脱線・・・


でもね。
年少さんの短冊の中に
「〇〇(某有名キャラクター)になりたい」
って書いてあるのが見えたんだよね。

すごいな。
理解と正確な返答が出来てて、驚く。

と同時に、
誘導したんじゃない?
ママが『〇〇になりたいっていってたよね?』
とか言ったんじゃない?
と私のブラックな面がひょっこり顔を出す。


息子の短冊から思うこと


うーんと悩んだ結果、息子の短冊は

私「さっきさ、みんなとたくさんあそびたいって言ってたよね」
息子「うん」
私「何して遊びたいとかある?」

息子「カプラ」

これは本心だ、と思ったので

「おともだちとカプラであそびたいです」
と書いた。


息子が最初に言った
「みんなとたくさんあそべますように」
と書けばよかったのかもしれない。

後悔の気持ちも、少しある。


それともうひとつ、
息子のことばの世界を広げてあげたいな、
と思った。


具体的な言葉を使って中身のある会話にする。
たとえば「あれ」じゃなくて、「テーブルの上のティッシュ」とか。

息子が「あれとって」と言ったら、
「どれかな?」と具体的な名詞を待つとか。


でもね、
「あれ」「それ」「これ」
みたいな言葉って、私たちが多用してるのよね。

便利だもん。
二文字で伝わる。
間違わなければね。

でも、ことばの世界を広げるという観点からは、
世界は広がらない気がする。


今回は、短冊の件を通して、
『息子は抽象的な表現の理解が難しそう』と感じた。

抽象的な表現だけではなくて、
ことばの世界全体を広げていきたいな。

子どもだけじゃない、
私たち、おとなも。

そう思った。

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