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447 義母の終活⑨~続・墓じまいの準備。

今年の5月に妻の遠縁に当たる親族から突然訪問があり、義母(二世帯住宅で同居)に親族の墓じまいについて質問されるという出来事がありました。彼女は認知症が進行しているので質問にまったく答えることができず、困り果てているところに運良く私が通り掛かって対応したのです。

《その時の記事》

およそ半年を経て、少し準備が進んだようで本日改めて親族の方々と打ち合わせを。もっとも義母は既に戦力外ですので、今回は先日は不在だった妻と私が対応することにしました。

墓じまいをしたい背景には、親族本家に当たる方が親族墓地のある名古屋市緑区鳴海町(我が家の近所)から離れた遠方にお住まいという事情があります。また墓には複数の親戚筋の遺骨が眠っており、これらを調べるのに時間が掛かってしまったとのことで。

どなたの遺骨が納められているかがようやく判ったのですが、ここからどのように進めていけばいいのか、が今回の相談の趣旨でした。たまたま私が終活の仕事に関わっていて、墓じまいは相当数をこなしているので助言をすることができましたが、普通の方ではなかなか理解できないでしょうから、関わることがなければ余計にお困りだったことでしょう。

アレコレとお話をさせていただいたのですが、本日のポイントを整理すると以下の通りです。

①墓じまいをする時、収められている遺骨をすべて調べるべし。
死亡した場合は役所に届ける義務はあるが、古い遺骨は判明しないことも。また、親族が色んな遺骨を勝手に収めている場合もある。※今回のケースは後者に当たりました。

②遺骨の直系血族に事情を話して理解を得るべし。
縁が薄いからと勝手に墓じまいをした後で、その親族が墓参りをして墓地がなければ問題になる。連絡が取れないからと諦めず、各方面を当って調査する必要がある。

③「墓じまい」は遺骨の引っ越しと考え、次の納骨場所を確保すべし。
墓を解体すれば終わり、ではなく、遺骨を次にどこに収めるのかを役所に「改葬許可申請」として届けることになります。お寺の墓でも一般の納骨堂でも、あるいは自宅で手元供養するのも構いませんが、次代のことを配慮して役所には届け出を。

くだんの親族の方々はこれから、行方が知れない親戚筋の捜索に当たることになります。さすがにここから先は我々では立ち入ることは控えますが、情報を持っていそうな親戚筋の方は紹介させていただきました。2軒隣の奥様ですが、妻が一緒に訪問して説明、いくつかの謎が解けたとのこと。

遠い親族ですが、仕事柄もありますので、今後も必要ならば協力は惜しまないつもりです。

【今後のプリエンド協会のイベント】
◇第57回終活会議(終活パワーチームZoom定例会)

◆2023年11月16日(木)19時~20時45分
メインプレゼン「おひとりさま女性の2大リスク・ガンと介護に備える保険講座」角田 信(保険コンサルタント)

 会費/1,100円(オンライン決済)

第20回終活会議 実践会
◆2023年11月22日(水)15時30分~17時
「介護福祉の施設葬・勉強会」
【講師】山田慎也(介護福祉士)+三木伸子(葬儀プロデューサー)+石浜章友(僧侶)
◆会場/名古屋市中区の会議室
◆会費/1,100円(現地決済)

岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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