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273 葬儀の総額は事前確認すべし。

2022年3月に実施した「第5回お葬式に関する全国調査」によると、葬儀にかかった合計費用は、全国平均で約111万円とのこと。コロナ以前の2020年と比較し、73.6万円の大きな下落となりました。基本料金67.8万円、飲食費20.1万円、返礼品22.8万円で総額110.7万円と言うのが内訳です。

私も先日の葬儀では事前に準備をして金額も打ち合わせ済みだったので、概ね想定の範囲内で済ませることができました。それでも急に配慮すべき問題や仕様変更の必要性に迫られ、やはり数字は上がっていったのが現実。とはいえ、想定の範囲内だったので驚くことや不満はありませんでした。

安さが売りの葬儀会社でも現実は…
身内が亡くなって急に葬儀の準備をしなくてはならない時、すべき案件が沢山あり過ぎて、余分なことを考えている余裕はなくなるものです。ましてや経験のない葬儀など、判断能力が麻痺して何をしていいのかすら分からない。その点で電話1本で済ませることの出来る葬儀会社はすべてお任せできるので忙しない時には助かるものです。

とはいえ、葬儀会社の言われるがままアレもコレもと追加していくと、かなりの金額になってしまうことでしょう。フォローする訳ではありませんが、こういう場合はかなり余裕を持って算出するもの。単純な表現をすれば、足りなくなってクレームに繋がるよりマシということ。ですから葬儀会社の言い分も分からないではありません。

ただし、最初に依頼したときに葬儀会社に委託されている営業会社が訪問してパンフレットを取り出し、松竹梅のような見せ方で比較し「松はちょっと贅沢なので竹くらいを皆様ご依頼になります」みたいな営業手法はいかがなものかと。そもそも竹でも十分に高価なものなので。これ、以前に義祖母が亡くなった時に使われてしまった手法です。安さを売りにしている葬儀会社でしたが、目的や方針の違う外部営業会社には関係のない話なのでしょうね。コロナ前で義父が喪主だったので余計な口を挟むのは控えましたが。

ですので、比較検討をするためにこれまでに関わった葬儀の出納帳のようなデータを残しておくと便利でしょう。一昨日、実家へ帰る前に喪主経験の豊かな叔父に頼んだところ、几帳面にすべてを記した資料をコピーしていただくことができました。ただし手書きだったので「Excelデータないの?」と聞いたら「80歳超えたジジイにそんなことできるか、アホ!」と笑いながら叱られました。

身内に経験者が居なければ、親しい方にでも頼んで大まかでも構わないので事前に数字を確認しておくべきでしょう。後で後悔しないためにも。

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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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