松上京子さん著「車椅子から青空が見える」
この前、友達二人とわたし含めて三人で、県議員さんが主催している女性のつどいというイベントに参加してきました。
わたしは、政治家さんのことを街頭や車内で手を振る姿しか見たことがなかったので、こうやって身近で見ていると、有名な芸能人を眺める感覚に近かったです。
誘ってくれた友達はオーガニック給食を推める活動をしていて、その議員さんともそれで繋がったので、イベント中に他の議員さんの前で、オーガニック給食の推進を政治家の立場から支えてほしいとお願いしました。(そう話したのではなく、わたしの受け取り方です)
有機を拡める活動をずっと20年以上取り組んできた方たちと、オーガニック給食を導入したい母親たちが繋がって、地道にコツコツ取り組んでいって約4年。国が有機推進を打ち出したこともあり、個人個人の努力が少しずつ形になっている、その一つのシーンでした。
オーガニック給食を実現することほど、未来にも環境にもやさしいことはないと私は思います。
給食という、社会の枠組みの一部を変えるには、最終的に政治的な取り組みになるんだなと、その日に感じました。
タイトルにあるのは、わたしが20代の頃に松上さんの講演を職場で聴いて感銘を受けて購入した著作です。
松上さんと、このイベントで偶然に20年ぶりに再会して、それがこの日の一番嬉しい出来事でした。(すまぬ友よ)
松上さんは、バイク事故から半身不随になり、車椅子生活になるも、アメリに渡ってしょうがいの有無に関係なく、自身の望みを叶えるか否かは、本人の在り方次第なんだと、ご本の中に経験を通じたまっすぐな言葉でお書きになっています。
無知で経験不足で空回りばかりしていた自分にとって、それは前向きに生きるきっかけをくれた本でした。
だから、ご本にとても感銘を受けたことを感謝と共に伝えられることができて、めっちゃくちゃうれしかったです。
20年の月日を経て、松上さんは地元の市議会議員になっていました。政治家になるつもりはなかったけど、しょうがいのある方の生活をよくするための活動を続けていくと、最終的には政治に行きあたって、今はこんなことしてます、と仰っていました。
オーガニック給食や、バリアフリー、暮らし良くするのは、やはり政治なんだな、とその時私は思いました。
政治っていうのは、政治家がするものではなくて、わたしたちの暮らしそのものなんだなぁと。
わたしは選挙が好きです。
投票日って街が少し静かで緊張していて、独特の空気感がある気がします。
それを感じるとき、お祭りが始まる前の高揚感と同じ気持ちになります。
政も「まつりごと」と読みますから、やっぱり似ているのかもしれません。
まつりといえばお神輿だけど、そこに乗っているのは政治家ではなくて、子どもであり、神であり。
日本では、神は生活のあらゆるところに宿っているのだから、生活そのものです。
やっぱり、毎日がまつりで。
一人一人が、そのおまつりごとに参加している、そんな風にみていけば、これからをどう生きるのか、わたし次第なんだと感じました。
凄く自由だけど、責任がしっかりある感じ。
あたたく包まれる子どもではなく、スッキリと立つ大人な感じ。
その感覚をもって、しっかり感じて、考えて、生きていきたいです。
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