最終日、いよいよ大和へ〜根源神を巡る3日間のおかげくま参り旅日記3/3
こちらの続きです。
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3月31日。いよいよ最終日となりました。
今回、橿原のホテルに泊まったこともあり、予定外ですが、根源神巡りに相応しく、今朝は、初代天皇神武様が祀られている橿原神宮にお参りすることとなりました。
1、橿原神宮へ
前日、三重県熊野市から十津川を経て橿原市まで約160kmを北上したので疲れているかと思いきや、おかげくま達は朝から絶好調。
明治神宮のような広さですが、
玉じゃりの表参道を苦にせず駆けていきます。第二鳥居をぬけ、手水舎で清めたのち、右手へ曲がると、また広い玉じゃりの中庭です。ようやくたどり着いた外拝殿から本殿を遠く眺めつつご参拝です。
橿原は神武天皇日本建国の地、と『日本書紀』に記されているそうですが、まさに日本の歴史と文化、そして、豊かで平和な国をと願う原点におかげくま共々とご挨拶できました。
橿原神宮は、明治23(1890)年の創建です。明治23年といえば、自由民権運動の盛り上がりを受けて、明治憲法が発布され、第一回の帝国議会が開かれた時です。
そんな創建時の空気なのか、明治神宮的というか靖国的というか、いわゆる、戦前の軍国主義の雰囲気をいまだに携えており、どうしても「武」とか「強」とか「戦」とか、そんなイメージです。当時、この神宮を作った人たちが、国民に、そんな「空気」へと誘導しようとされたんじゃないかな?って気がします。
ところが、実際のご本人は、伝説とは異なり、大人しく、お優しいお人柄だったように感じられました。おかげくま達に対して「なんじゃ?この可愛らしい君達は?」と笑顔で近づいてきてくださいました。その笑顔は、伝えられている勇猛な将軍、ではなく、子供のように、好奇心満々で、やんちゃ風な、それでいて、シャイなそんなかわいいおっちゃん、そんな人間的で等身大で我々と同じ姿勢を持った神武天皇様に見えました。
神武様は、うさぎとおかげくま達と遊んだ後は、「おい、また、おいでな!今日はこれから式典とか色いろあるから、またな!」笑顔で去っていかれました。
ほんと、壁がなくて、優しいお人(神)柄だなぁ、と感じました。良い朝となりました。
橿原神宮へのご参拝の後、いよいよ今回の目的でありラストの参拝地、日本最古の神社と言われる「大神神社」様へのお参りです。
2、大神神社
「大神」と書いて「おおみわ」と読むように神様の中の大神様として尊ばれる御祭神・大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)が三輪山に居られるので、三輪山を拝するという原初の神祀りが続いています。
いよいよラスト、ということで、おかげくま達も絶好調です。二の鳥居をくぐり、参道を進めば、祓戸社、
夫婦岩、
そして拝殿へ上がる前に、手水社で浄めたまえ~
と上がります。まずは拝殿で御祭神・大物主大神様にご挨拶。
月末の平日でしたが、多数の参拝客で賑わっていました。お伊勢さんほどではないものの、次から次へと参拝客がお参りにくる様は、マスク時代が変わってことを感じました。
その後、隣にいる「幸せのなでうさぎ」さんとおかげくま達が遭遇。
神様のお使いだそうで、撫でることで、身体の悪いところを直してくれる、願い事を叶えてくれる、幸福が頂けるということで、おかげくま達もスリスリ、スリスリ(笑)。
「君たちどっから来たん?ゆっくりしてってや」とうさぎさん。
しっかり幸福の御神気を頂きました。
3、大神神社の御祈祷
そして、ご祈祷です。この日は金曜日ということもあり、遠くは札幌、山口からもご祈祷や初宮詣に信仰の厚い皆さんが参集殿に集まりました。
待合所に掲げてある「大物主命」の前で、おかげくまのみんなもご挨拶です。なんと、こちらには「打ち出の小槌」がありまして、小槌を悪いところに当てると治してくれるとか。おかげくまもぶちょーもおかげくまもくーちゃんもおかげくま全員が小槌にナデナデ。みんな元気になりました。
しばらくして、声がかかりました。いよいよご祈祷所に参上です。
50人以上も入った祈祷殿でのご祈祷でしたが、なんと神職さんが丁寧に一人ひとりに関する祝詞を奏上されました。大人数にも関わらず、こういう丁寧な祝詞は初めて。本当にありがたく、感銘を受けました。ご祈祷を求める1人1人の願事が丁寧に読み上げられ、大物主命様へと伝えられてゆきました。
最後に宮司様と「先魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)守給(まもりたまえ)幸給(さきはえたまえ)」を3度、心の中で一緒に唱えて、ご祈祷は終了しました。
4、くすり道〜磐座神社〜市杵島姫神社〜狭井神社
ご祈祷終了後、祈祷殿を出て、薬草が植えられている「くすり道」へ。
薬の神様、少彦名様をお祀りした「磐座神社(いわくらじんじゃ)」、
弁財天=市杵島姫命を祀る「市杵島姫神社」をお参りし、
三輪山の登拝口もある「狭井神社(さいじんじゃ)」へ。
こちらは、ご祭神大物主大神様の荒魂が祀られています。また、病気平癒・身体健康の神様として信仰が厚いため、おかげくま達もママたち、パパたちの身体健康を祈りました。「狭井大神、あらみたま、守りたまへ、導きたまへ」。
祈りを終えて、さあ帰ろうとしたとき、くま達の声が。「こっちこっち!」。
5、薬井戸
狭井神社の御拝殿脇に万病に効くという薬水が湧き出てているというではありませんか。「ご神水」の薬井戸です。こちらで神水を頂き、喉を潤せば、気分爽快。元気回復です。さすがくまたちです。良い場所を見つけてくれました。
6、展望台
帰り道に、展望台に立ち寄りました。満開の桜に囲まれ、実にいい気分です。小高い丘から奈良盆地?が一望できます。
昔から神様は、三輪山やこの丘から民の暮らしぶりをご覧になられて、色々とお守りくださっていたんだろうと思われます。この平和や繁栄がいつまでも続いていくように思わず、お祈りし、大神神社を後にしました。
7、まとめ
当初、
3月29日:初日(①二見興玉神社〜②外宮〜③内宮〜④朝熊岳金剛證寺〜熊野市(泊))
3月30日:2日目(⑤玉置神社〜橿原市(泊))
3月31日:最終日(⑥大神神社)
となっておりましたが、予定変更が続き、以下のような参拝となりました。
3月29日:初日(①二見興玉神社〜②外宮〜③月夜見宮〜④内宮〜熊野市(泊))
3月30日:2日目(⑤花の窟神社〜⑥玉置神社〜⑦天河大弁財天社〜橿原市(泊))
3月31日:最終日(⑧橿原神宮〜⑨大神神社〜帰路)
3日間で三重・和歌山・奈良の3県をまたぎ、伊勢・熊野・十津川・天川・橿原・三輪の6地域9社に #おかげくま参り 。そして、移動距離は約300kmと「369」な旅路となりました。
そして、おかげくま達と共に巡った、日本の根源神の皆様方。海の神様(伊勢)、山の神様(熊野)、里の神様(大和)とそれぞれ環境が異なっているものの、どの神様も力強さや柔らかさなど特徴的でありながらも、子孫である私たちを優しく、幸せな道へと導こうと、日々の生活の中で、様々な形でヒントや気づきを与えてくださっているように感じられて、素晴らしい旅となりました。
もちろん、この旅が実現できたのは、おかげくまをお持ちのあなた様のおかげです。今回もありがとうございました。
そして、次の旅であなたとあなたのおかげくまと共に参拝できますことを楽しみにしています。
最後に、令和5年4月9日未明、国道168号線で大きな崩落があり、通行不能となり、ご不便となっておられる十津川村の皆様方が1日も早く普段通りの生活へと復旧が進みますことをお祈り申し上げます。
3月30日に、私たちも天川村へ向かう経路で通ったばかり。十津川村の皆様におかれましては、停電、そして、生活道路が閉鎖ということで物資の調達など何かとご不便ご苦労が重なると思います。神々のご加護がありますように、1日も早い復旧をお祈りします。
おかげくま参拝は、様々な事情で神社仏閣へ参拝できない方々と観光客・参拝客の減少に苦しむ寺社様との架け橋になれば、とくま作家Ray作テディベアによる代理参拝を支援しています。この活動を応援いただける方からサポートいただけると幸いです。