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制作記録23/10/28:冬の木が描けなくて3週間過ぎる

頭の中の8~9割が、来年3月にあるギャラリーハウスMAYA2さんの展示の絵をどうしようかなあという事で埋まっています。

ポツポツ・・・とずーっと考えているわけです。
で、そのうちの1つで、なんてことない故郷の景色を元に何か描こうかなあと思い、下描きを作っておこうと準備をし始めたところで、
「冬の木の群れ」をどう描いたらいいかで迷い、そんな事でもう3週間も過ぎてしまった。
早い。

こういうのじゃなくて。

一本の木

葉が落ちた木が密集しているのを単純に表現するとしたら自分にとってどんな描き方をするのが一番しっくりくるのか、という事に捉われ続けていて、
今もまだ若干…。
一方で、心の中では
「じゃあ、冬じゃなくて別の季節でいいじゃん。描きやすいのでいいじゃん。どんなに自分がこだわったところで、人はそれほど気にも留めないし見ないし、やめとけ、やめとけ…。」という囁きがずーっとグルグルしている。

まず最初に何年か前に撮った写真を元ネタにしてイメージをスケッチしてみたのが、これの↓一番左上のもの。森林管理局あたりからフラフラと利根川の方に歩いていって見た榛名山。
山の手前、河川敷と民家の間にある木が、葉が無い状態で密集しています。
小さいこんなスケッチなら、これはこれでまあいいと思うのですが、もっと大きく描いた時に、枝の数々が目障りになるんじゃなかろうか?と思うわけです。

山の色はピンク系にすると途端に春の山になってしまう

というわけで、木の色は薄くしようと決めたものの、そうすると雲のようでシマリが無くなるので、少な目に枝を入れて見たりするも、色使いのせいか春っぽい。

それで次は、茶系で描いてみることにしたらもっと目障りになって(笑)、汚いし秋っぽい。↓

この色、べた塗りならいいけどムラ塗りすると目障り感大きい

冬の木は、グレー系がしっくりくるんだな、という事にやっと気づき(自分の場合ですけど)、グレーを基調に描いてみたらば随分地味↓。
地味なのは悪くないけど古臭い雰囲気を醸し出してしまうので、次は薄いオレンジ系や黄土色と併せてみる。雰囲気は明るくなったけど、これだとやっぱり冬じゃなくて、春か秋。
うーん・・・。

秋の紅葉のように見える木の群れ

ということで、「ほぼほぼグレーだけ」で描くのがいい、という考えにようやく辿り着き、↓これの一番右下の小さい絵が一番イメージに近いものになりました。

一番右下が冬の河川敷の木のイメージに近いです

出来上がったものを見るのは、「な~んだそなものか」という程度なのですが、若い時に全然絵の訓練をしてこなかった(まあ、全然別のことをやっていたわけですが…)私は、こういう所に、随分、時間を取られてしまい、溜息が出そうになるのですが、出しません!(笑)

少し前に、紙置き場を増やしたくて、ついでに紙の整理もして端紙を取り出しやすいようにいっぱい納めたので、どんどん、次、次っと試し描き用の端紙を取り出せるようになり、こういう面倒な色塗り計画を立てるのがスムーズに楽になりました。やっておいて良かった~。
という感じで、ひきつづきガンバル!




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