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防災について、再確認ください。

三原市長の岡田吉弘です。雨の日が多いですね。

三原市民のみなさんの記憶に新しい平成30年の豪雨災害。当時のことを思い出して、不安な気持ちになられる方も多いと思います。ぜひお一人お一人が、防災について再確認をしていただきたいと思います。

5月31日から6月4日まで、FMみはらの「安全・安心一口メモ」に出演させていただき、防災の再確認の呼びかけを行いました。放送を聞き逃してしまった方のために、こちらに内容をまとめましたので、ぜひ一読くださいませ。

ラジオ出演の様子

↑写真は、ラジオ出演の様子です

1.三原市からだす防災情報

まず、雨に関する情報は、大きく二つあります。気象庁がだす気象情報と、自治体(三原市)がだす避難情報です。

注意報や警報や土砂災害警戒情報等は、これは気象情報です。日頃の天気予報でもみかけるので、なじみがあると思いますが、これらは気象庁が出しています。

避難情報は、避難の必要性をお伝えする情報です。市民のみなさんに行動をうながす情報であり、三原市が出します。避難情報は、警戒レベルと一緒にお伝えします。避難情報を受け取られたら、自分のいる場所が危険でないか確認し、危険な場合は安全な場所へ逃げてください。

なお、5月20日から避難情報の呼び方が以下の図のように変わりました。

避難情報

警戒レベル4の避難指示がでたら、全員避難です。避難するのに時間のかかる方は、警戒レベル3の高齢者等避難がでたら逃げてください。これらの避難情報は、三原市からだしますので、雨が強くなってきたり雨が長く続く場合は、三原市からの情報を受けとるようにしてください。

2.避難情報の受け取り方

では、次に、三原市からの避難情報をどうやって受け取るかについて、書きます。避難情報をお伝えする方法は、いくつかあります。箇条書きにしますね。

FM告知端末ラジオ →ラジオ端末は、市が無料配布しています。

〇屋外スピーカー →市内58カ所に設置しています。

FMみはらの放送 →87.4MHzです。インターネットサイマル放送もあります。

三原市ホームページ 

三原市メール配信システム →登録は簡単にできます。

三原市公式Facebook →いいねをおして、フォローしてくださいね。

三原市公式LINE →友達登録してくださいね。

〇緊急速報メール →登録不要です。警戒レベル4以上になったら、市内にいるみなさんの携帯やスマホへ配信いたします。

これらの情報伝達手段のうち、複数をそなえていただきたいと思います。

ラジオ端末、おススメですよ。無料ですし(ラジオ有型は1,000円です)。日頃から、FMみはらの放送では市政情報やイベント等のお役立ち情報を発信しています(ちなみに、このnoteの記事も、FMみはらを拝聴しながら書いています)。ラジオ端末の申込は、ウェブで可能ですので、未だの方はお早めにお申し付けください(申込はコチラ)。

3.FM告知端末ラジオを活用してもらうために

地形的な問題で鷺島・幸崎・木原の3地域に電波が届きにくいという状況がありましたが、昨年度の市の事業で電波伝達状況を改善しています。市の告知端末以外のラジオやカーラジオなども聞きやすくなっていますので、この機会に今一度、FM告知端末ラジオの受信について確認してみてください。

私も先日、新型コロナの緊急事態対策の際に、緊急一斉告知放送で呼びかけを行いました。市民のみなさんの生活や安全にかかわる重大な情報を、直接音声でお伝えします。ただし、緊急放送が自動で起動するためには、以下の2点をご留意ください。

①電波の確認 →電波が悪いと、緊急放送がはじまらない可能性があります。普段から確認してください(受信ランプが赤く点滅していると電波受信状況がよくないです、窓際においたり、端末を置く高さを変える等してみてください)。

②電源の二重化 →端末には乾電池をいれて、なおかつ、コンセントにつないでください。電池だけでは9時間程度しかもちません。また、コンセントにつないでいるだけだと停電時につかえません。

端末の状態をしっかりと確認して、いざというときに情報を確実受け取れるようにしてください。

4.個人でそなえる、地域でそなえる

平成30年の豪雨災害の際は、避難所の食料がなくなることがありましたが、やはり市の備蓄には限りがあります。市民のみなさんには、非常用持ち出し袋を用意しておいていただきたいと思います。リュックサックなど運びやすいものに、できれば3日分の物資をいれて、いざというと持ち出せるように準備をしましょう(備蓄は少なくとも3日分。できれば7日分×人数分が目安です。詳細は、コチラからご覧ください)。

また、避難計画をたてておくことも大事です。自宅や職場などが危険でないか、ハザードマップなどで確認をしましょう。ハザードマップは、コチラにウェブ掲載しています。

危険な場所にいる場合は、例えば、安全な親戚や知人のお宅であったり、宿泊施設、市や地域の自主防災組織が開設する避難所に避難するよう、あらかじめ計画をたてておきましょう。コロナ禍における避難のあり方で、「分散避難」ということが言われていますが、まずはしっかりと安全な場所へ避難するということが大事です。避難所には、パーテーション・マスク・消毒液・体温計等の感染症対策の備品をそなえております。

また、現在、市内には131の自主防災組織があります。地域で助け合う、つまり共助によって災害をのりこえることも必要です。三原市としては、自主防災組織の設立時の補助金や、防災資機材の補助、訓練補助、避難所開設補助などの制度を設けております。市として、こうした共助の取組を支援していきます(支援内容はコチラをご参考ください)。地域の防災訓練等に参加したことのないという方は、ぜひお住いの地域の自主防災組織とコミュニケーションもとってみてください。

防災訓練

↑昨年(令和2年)10月、防災訓練を見学しました

5.自分の命は自分で守る

災害の規模が大きいと、行政のチカラだけでは及ばないことがでてきます。「自分の命は自分で守る」という心構えを持っていただき、実践していただくことが必要です。

よく語られるのが、釜石の奇跡の話だと思います。東日本大震災で大津波がおしよせた際に、小中学生が率先して避難した話です。子どもたちは日ごろからの防災教育を、東日本大震災という想定をはるかにこえた災害時に「実践」したのです。これは、やはりすごいことです。どんな知識も備えも、そのときに「実践」をしないと何の役にも立ちません。

コロナ禍も同じだと思いますが、自分にできることをしっかりと徹底していただきたいと思います。自分の命は自分で守る、お一人お一人の強い心構えを持っていただきますようお願いいたします。

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