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アーティスト・八木夕菜さん、植物療法士・森田敦子さんとのトークイベント無事終了いたしました

EUDITIONのブランドイメージを撮り下ろしてくださった、アーティスト・八木夕菜さんと、EUDITION OILの開発監修をしてくださった植物療法士・森田敦子さんと10月10日(土)・11日(日)の二日間トークイベントを実施いたしました。

八木夕菜さんが京都国際写真展(KYOTOGRAPHIE)期間中に、京都ミシュラン三ツ星ホテルMOGANAにて岸良のランドスケープを撮り下ろした写真を展示したいのでイベントを一緒にできないか、とお声がけいただいたのがきっかけでした。

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会場はミシュランガイド掲載ホテルMOGANA

MOGANAさんは、ミシュランガイド京都・大阪2021 ホテル部門で2年連続 3パビリオン獲得した、烏丸御池駅近くにある唯一無二体験を創り出すホテルです。建築論に基づいた機能性と美しさを追求する建築家・山口隆氏が設計、インテリアや朝食やバー、すべてが洗練され尽くしています。こんなに素敵なホテルでイベントをさせていただけるなんて!

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そしておそらく私が世界でも最も好きな女性たちの中のお二人、八木夕菜さんと!森田敦子さんと!

このお話が決まった時のテンションの上がり方は凄まじく、八木さんとの打ち合わせにかこつけてすぐにMOGANA BLACKというシグニチャールームに宿泊して世界観を体感しに行きました。このホテルに宿泊するなら、MOGANA WHITEかMOGANA BLACKのお部屋を絶対におすすめします!

朝食はFUKIYOSEというこれまたスペシャルなお食事がお部屋でいただけます。器は樂久登窯(らくとがま)という淡路島の窯元で作られ、(個人的にインスタグラムをフォローしていたのでこれまたテンション上がりました。)目にも舌にも美味しいお食事をお部屋でいただけます。

澄みきった八木夕菜さんの存在が写しだした岸良

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1日目は八木夕菜さんのアーティストツアーでした。本人の口から、作品についての話が聞ける、ということで私自身もとても楽しみでした。

八木夕菜さんは、あまり商業的な写真をお撮りにならないのですが、熱烈オファーをしてEUDITIONの構想をお伝えしたところ「共感します」とブランドイメージの撮影を引き受けてくださって、ちょうど2年前に岸良にお連れして撮影してもらいました。

八木さんの持つ透明感は本当に妖精のようなんです。

あれこれ岸良について、どんな写真が欲しいかなど説明しませんでした。岸良にお連れして、土地に降り立った時に感じるままに思うままに岸良の風景を切り取ってくださいとお願いしたのです。(たぶん八木さんじゃなかったらすごく嫌がられる無茶振りですね。)朝の3時半から夜8時過ぎまで、2日半写真を夢中で撮り続けてくださいました。そして何の前情報もお伝えしていないのに日本最大級の照葉樹林を前に「ここがすごい」と感じとった八木さんの感性の豊かさに驚かされました。

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トークイベントの中で、何を思って何を考えて撮っているのか、という質問に対して八木さんはこう答えていました。
あえて魂や念を込めないように、無の状態というか、瞑想状態にしている。

八木さんの想いや念というフィルターがかかっていない分、岸良の清々しく神々しい自然の雄大さと土地の持つエネルギーがそもまま込められ、どこか現実の写真を超越したような神秘的な力を放つアートピースになっているのかなと思いました。八木さんの持つ超人的な透明感というか、澄みきった存在だからこそできることなのかもしれません。

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そもそも、EUDITIONは資本主義の基本に反するようなブランドです。もちろん、売れてお金を稼げないと持続可能でなくなってしまうので儲けることは非常に重要ですが、そこに規模や成長スピードを追求する必要が本当にあるのだろうか。岸良にあった適正な成長速度と規模感を維持してくことも大切なのではないか。今の社会の枠組み意外の考え方もあってもいいのではないか。そう思っています。

八木さんとお話ししていると、存在そのものがそういった社会の枠組みを超えた存在のように感じます。通常ブランドイメージを撮影するときは、商品をよく見せたり、何かの意図を込めたり、使い勝手を考えた写真にしますが、そうではない八木さんのアートピースとしての写真たちをブランドイメージにできた意義は、EUDITIONに撮ってとても大きかったと改めて感謝の気持ちがこみ上げました。


救世主、植物療法士・森田敦子さんの存在

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2日目は八木さんも交えて、植物療法士の森田敦子さんをゲストに迎えました。

これまでのフィトテラピーのスクールやアンティームに加えて、先月waphytoをローンチされて大忙しの中、京都まで駆けつけてくださいました。

EUDITIONは一般的なマーケティング思考で商品作りをしませんでした。どんな市場でどんなニーズがあってターゲットは何が好きか、そういった調査をもとに設計されていません。ただひたすらその固有種(辺塚だいだい)のポテンシャルを引き出して、その地域の課題を解決するための最適解を求めた結果として生まれたのが化粧品原料であり、EUDITION OILでした。

その化粧品原料にすることを教えてくださったのが森田さんで、森田さんの存在なくしてEUDITION OILは生まれませんでした。

そもそも、辺塚だいだいという希少種の柑橘は、生産量が少なく、自然のサイクルで育ちます。ハウス栽培して一年中収穫できたり、生産性を上げるために品種改良されたF1種とは異なります。だから効率性や生産性という言葉が重要視される現代社会では生き残りにくい存在です。

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でも無農薬・無化学肥料で、その土地の風と水と土で健やかに育つ辺塚だいだいは、本来の植物の姿です。この存在が生き延びる意義はあると信じています。それは自然環境としても、地域の食文化としてもです。

その背景を伝えて、辺塚だいだいをどうにかしたいという想いだけを、約3年半前に森田さんにぶつけたところ、辺塚だいだいを調べてくださいました。

その結果、カテキンが豊富で抗酸化作用・抗菌作用に優れた非常に機能性が高いことがわかったのです。なぜか。自生種だからです。植物は病気になったり虫がついたりします。レモンなど柑橘は病気になりやすかったり虫がつきやすいと言われますが、何百年もかけてその土地に合わせて生き延びてきた辺塚だいだいは、土から成分を集めて自らの成分で病気や虫に打ち勝つ力が強いのです。除草剤で周りの草を取っていないことも大きいようです。辺塚だいだいの周りに生える草は人間の目から見ると雑草ですが、植物の世界ではそれぞれが共生しています。それを人間の都合で駆除していません。(もちろん、辺塚だいだいを収穫できる程度に草刈りはしてますが。)

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しかも、森田さんが酵母で培養してくださることによって、少量の原料から大量の発酵エキスを作ることに成功しました。そして使うのは、捨てられてしまう果皮や枝葉ですから、生産量が少なく安定しないという課題を見事に解決できる方法となったのです。

こうして、森田さんのおかげで辺塚だいだいには生果以外の新しい価値が生まれたのです。

少人数でじっくり森田さんとお話しできる機会とあって、熱烈なファンの方が「実際に会えるなんて夢のようです」とおっしゃってご来場くださいました。ご来場いただいた参加者のリアルな悩み相談にもまっすぐ向き合って真摯に答えながらも、チャーミングに笑いも取る森田さんの魅力が爆発して、ステキなトークイベントになりました。

コロナ渦でのリアルイベントに感謝

本来春に予定していたイベントが、新型コロナウィルス感染拡大でKYOTOGRAPHIE自体が延期。さらに入場人数も1回につき6〜9名までと大きく制限される中で、オンライン参加も加えての実施となりました。

大好きな八木さんと森田さんと、しかもとてもスペシャルなホテルを会場にイベントさせていただけるということで、とてもとてもとても楽しみにしていた分、春に延期が決定した時はもう本当にがっくりしましたが、結果として、辺塚だいだいの短い旬の時期に開催できたので、搾りたての辺塚だいだいシロップともぎたての果実でスペシャルドリンクを提供できたのはとても良かったなと思います。

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八木さんにとっても私にとってもリアルとオンラインでのトークイベント同時開催は初めての試みで、準備はなかなか大変でしたし、オンラインを加えたことで告知内容と予約方法が複雑になってしまったことに悔いが残りますが、八木さん森田さんという素晴らしい方たちと、素晴らしい会場で、皆さまのお顔を見ながらでブランドの世界観や価値観についてじっくりお話しさせていただける機会に恵まれたことは本当に有難く素晴らしい体験となりました。

ご参加いただいた皆さま、準備から当日までたくさんサポートしてくださったMOGANAの皆さま、お声がけいただいた八木さん、遠くまで足を運んでくださった森田さん、本当にありがとうございました。




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