Adobeの利用規約変更に対するプロフェッショナルの反発
2024年6月6日、Adobeの利用規約が変更され、多くのプロフェッショナルユーザーが反発しています。Photoshopなどのアプリを利用するためには、新しい規約に同意する必要があり、同意しなければアプリを使用できなくなります。
新しい規約の内容
Adobeの新しい利用規約には、「コンテンツにアクセスし、自由に使用し、サブライセンスを与える権利をAdobeが持つ」と明記されています。Adobeは「サービスやソフトウェアの運営や改善のために」これを行うと説明しています。
具体的には、次のような権利が含まれます:
非独占的、世界的、ロイヤリティフリーのサブライセンス可能なライセンスをAdobeに付与する
コンテンツを使用、再生、公開表示、配布、変更、派生作品の作成、公開パフォーマンス、翻訳
例えば、Adobeはサービスプロバイダーや他のユーザーに対してサブライセンスを与え、コンテンツを共有できるようにします。
プロフェッショナルの反応
多くのプロフェッショナルがこの変更に対して強く反発しています。特に機密情報や専有ファイルを扱うデザイナーやクリエイティブプロフェッショナルにとって、これは大きな問題となっています。
デザイナーの反応
DC ComicsやNikeをクライアントに持つデザイナー、Wetterschneider氏は、「プロフェッショナルであるならば、Adobeを信用することはできない」と述べ、Adobeの利用を中止し、全てのアプリを削除するよう呼びかけました。
映画監督の反応
映画監督のダンカン・ジョーンズ氏も、「Photoshopの新しい同意書は何だ?我々が映画を制作している中で、Adobeに作品の権利があるとはどういうことか」と強い言葉で批判しました。
コンセプトアーティストの反応
コンセプトアーティストのSam Santala氏は、サポートに連絡して規約について質問するためにはまず同意が必要であり、同意しないとアプリのアンインストールもできないと指摘しました。
規約変更の目的
一部では、Adobeがクラウドストレージ内のファイルからサムネイルを作成するため、またはCSAM(児童性的虐待物)のスキャンに関連している可能性があると推測されています。しかし、いずれの理由であっても、Adobeは規約の目的を明確に説明しておらず、ユーザーは不満を抱えています。
参照元: https://9to5mac.com/2024/06/06/change-to-adobe-terms-amp-conditions/
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