日記2023 12月06日

午前中の授業は、もう行く気になれなかったので部室に行くことにした。部室に行くと、加藤君がいて、成り行きで何曲かセッションをした。お互い曲を終わらせることに慣れていなかったので、終わり方がグダグダだったが、それはそれで面白かった。そのあと、僕が一人で別の部屋で練習していると、扉越しに”世界の終わり”を熱唱する、加藤君の声が聞こえた。

大学の生協で、大江健三郎の、”親密な手紙”を買った。たまたま見かけた帯がかっこよかったから。楽しみが一つ増えてよかった。

スキップとローファーが好きだ。一時期、この漫画にはまりすぎてスキップとローファー布教する人になっていた。好きなシーンがいっぱいあるのだが、一番好きなシーンは、些細な理由で仲たがいをしてしまった主人公のみつみと志摩君が仲直りをするシーンだ。志摩君との関係性がうまくいかないなかで、みつみは”自分はそもそも一番最初に何を思ったんだっけ”と今までの自分を顧みる。そして、志摩君に自分は”志摩君がいないとつまらないからもっと学校に来てほしい”と打ち明ける。

”自分はそもそも一番最初に何を思ったんだっけ”ってすごすぎるなって思った。そう思えることで解決する個人的な問題が自分にどれほどあっただろうか。

あんなに何度も見返したのに、最近また同じことで悩んでいたような気がする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?