「売れる」が正解。五感を刺激するでこぼこを意識した店頭づくり
大河ドラマを契機に岡崎が盛り上がってる!このチャンスを生かそうと、今回は陳列&POPセミナーを開催しました。
でも冒頭から講師の伊東さん。「このブーム、うれしいけど、いつかは終わりますからね。備えましょう」と。今、きっちり売り、ブーム後も生かせる売り方を学ぶ2時間です。
■売れる陳列・POP≠かっこいい陳列・POP
WEBでの画像リサーチやSNSでも、世界中のかっこいい陳列ビジュアルが出てきます。あこがれますよね、でも伊東さんは「売れた商品のPOP」が正解と言います。売れたPOPは行動を誘導できている、ということでもあります。
かっこよさをまねても売れないんですね。その商品やブランドの世界観もそれぞれですし。
POP=次の行動を変えてほしいという意思表示です。ご自身の作ったPOPには、次のアクションを誘導する仕掛けがあるでしょうか?お店に来てほしいからクーポンがついているとか、SNSをフォローしてほしいからQRがついているとか。一度振り返ってみてください。
■ゼロ円でも、伝わらないともらっていかない
ある時、伊東さんは知人から趣味で作った紙細工をもらったので、店頭で「ご自由にどうぞ」と配布したことがあったそうです。でも、まったく減らない。その紙細工は何なのか、誰がどういう気持ちで作ったのか?をPOPに書いたら、即日でもらわれていった。
この例は、無料のものですら、行動を引き起こすのは難しいと語っています。販売しているものならなおさら、無言で売るのは難しい。だからこそ、なんでこの商品を売るのか?売りたいのか?お客様が買うべき理由は何か?が伝わるようにしないといけない、ということを実感したそうです。
■ワーク「あなたの商品を買うべき7つの理由を書いてみよう」
5~6分のシェアタイムでお隣の方にこの7つの理由を説明してみると、すてきだな、買いたいな、と思わせることができそうだ。これがPOPで、店頭の短時間で伝えられる要素が入っているのか?を振り返るためのワークでした。
そしてもう一つ重要なのは、お客さんだけでなく、お店の方が商品のポイントを知ってくれること。量販店などでは何万という商品の取り扱いがある中で、お店の人にもこんな商品なんだと知ってもらうことはとても重要です。ちょっとしたときにお客さんにおすすめしてくれたり、「だからうちの店で扱ってるのか」と理解してくれる。味方が増えますね。
■参加者から募集した店舗写真を見ながら
POPは商品を隠さないように設置するのが鉄則。A4サイズにこだわらないできちんと商品が見えるかを優先すべきです。書きたいことがあるけれどもPOPでPOPを隠すような陳列になってしまう場合は、情報を再整理して書き直すことも必要です。
一番注意が必要なのは、A4サイズでラミネート。伊東さんの経験上、一番安っぽくなってしまうそうです。貼れパネや厚紙などに貼るほうが何倍も見栄が良くなります。ガラスに貼ったPOPの裏も見えますよね、そこまで考えている事業者さんはどれくらいいるでしょうか?
■陳列は五感を意識して/POPは自分が語る代わりだと思って
セミナー中、マルシェや店頭での陳列や販売の事例をシェアしてくださった伊東さん。やはり陳列も「ちょっとさわってみたくなる」「においにつられる」「整えたくなる」「何か確認したくなる」という興味をそそることが集客や販売につながることが多いと感じたそう。正解は「売れること」
「見てもらうこと」であると考えると、これまでのPOPや陳列にこだわらずに、今回はこういう書き方に変えてみよう/陳列の向きを変えてみよう、と少しずつ反応を見ながら別のやり方にトライすることもとても価値があると思いました。
自社店頭ではもちろん、これからの季節は暖かくなって事業者さんも地域のマルシェや屋外イベントに出店することもありますよね。せっかくの機会に、私の想い、商品のよさは伝わるだろうか?と見直してみてくださいね~