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音楽的引きこもり

10代の夏の終わりにロックミュージックと出会った日

天啓に打たれた日


衝撃的過ぎて、何故かその時食べていたいなり寿司の味がいきなり消え、何を食べているのか分からなくなった。

食べ物では無いものを食べているのではないかとさえ思った。

もはやパニック状態。

音楽は物心つく前から何かしら触れてきたけど、初めてこんなにハッキリと音楽をやりたいと感じた。

それと同時に、好きになり過ぎて、考え過ぎてしまった。憧れのミュージシャンのことも、大好きな曲を聴いた感動も、自分が目指す音楽のことも、全て生身の自分其の物を晒すようで、素直に口にできなくなってしまった。自分を見せるのが怖くなってしまった。

これだけでも普通に考えたら「?」だと思う。音楽は人と一緒に分かち合うものであるはず。放課後の学校の片隅でギターを弾いていても、夜な夜なデモテープを作っても、広く発信を試みることなく自分とデモテープオーディションの世界にだけ発表する私は、「本当にこの子は音楽がやりたいの?」と疑問に思われても仕方が無かったと思う。自信もなく、勇気も思い切りも足りなかった。でも、やりたかった。

そんな始まりではあったものの、そこから少しずつ、本当に少しずつ紆余曲折を経て葛藤と向き合って、素晴らしい人達と出会って、今は前に進んでいると思う。

何よりここ数年、何度か取り上げて頂いたラジオ番組でのOAや電脳音楽塾での活動を通して、音楽で人と、世の中と繋がることは何ものにも代え難い幸せであると感じた。

まだまだ自信も無いし、自分を見せる怖さもあるし、気持ちの面でもスキルの面でもやらなければいけないことがたくさんあるけど、少なくとも音楽的引きこもりは脱却できたはず!この記事を書いているということはそうだと思う。

この気持ちを忘れずに、そして音楽は楽しいものであるという前提を忘れずに、今年はもっともっとたくさん活動していきたい。






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