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損益計算書の順番で気づいた事。会社は誰のため?

損益計算書


会計に詳しい人には常識なのかもしれませんので、詳しい方は読まないでください(恥ずかしいので)。 顧客のビジネス、経営状況などを理解するためにIR情報を確認する事がありますね? 今日も、損益計算書を眺めながらふと思った事が、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の順番にならんでいることにはどういう意味があるのか? 利益が上がらないビジネスから税金は取れないので、「税引前当期純利益」と「当期純利益」の順番は理解できますが、他はどうなのでしょうか?

誰に価値を提供するか?その結果、対価はどこに支払われるか?

売り上げがあがるという事はお客さんに価値を提供した結果だと言えるでしょうから、そこから売り上げ原価を引いた、付加価値?が「売上総利益」と考えればいいのでしょうね。売り上げ原価には製造原価が含まれる、つまり、製造の場合、仕入れがあり、サプライヤー企業の利益となっているという事でしょうね。工場部門の人件費もここでしょうか?

次に社員の人件費などを引いたのが、営業利益とすれば、従業員が次にきますね。従業員に十分に給与として支払った残りから、さらに、営業外の損益、つまり銀行への支払い利息、株主への配当などがあって、ようやく税金(国、自治体)。配当は業績が悪ければ出さないとしても、銀行への支払い利息がこの順位なのは面白いですね。むろん、損益計算書で後の方だから後回しという訳にはいかないのでしょうけど。そして最後の純利益が剰余金として企業内に留保されていく。

であれば、企業って本来は、利他な存在なのだなと、思った次第です。

企業活動の価値は次の順番で還元される

社会・顧客ー>サプライヤー>従業員ー>金融機関・株主ー>国・自治体ー>その企業自身

ジョンソンエンドジョンソンの「我が信条」


こうやって整理してみると、どこかの本で読んだジョンソンエンドジョンソンの有名な「我が信条」の意味が理解できた気がします。

蛇足ながら、この順番を考えると、いかに消費税が良くない税金かというのもうっすら理解できますが、それはまた。

以上

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