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差分AI画像の作り方を知って1枚絵のクオリティを爆上げしよう

差分を制する者は、CG集を制するといっても過言ではないかなと思っております。

というわけで、僕なりの差分画像の作り方を解説していきたいと思います!


■はじめに

・差分画像とは

以前のnoteでも書いたのですが、AI画像生成(SD)の強みに差分画像が簡単に作れるというのがあります。

詳しく知りたい人はどうぞ↓(無料)

簡単に説明しておくと、FANZA同人のCG集を見てもらうと分かりやすいんですが、CG集って基本の絵があってそこから差分を作って物語を進めていく作品が多いです。

通常のCG集は下記のように、画像15枚+aのようにページ数が表記されているものがあります。

aの部分が差分の数を表していて、合計すると数百ページになります。

なので15枚描いたものを表情や服装、セリフを変えてページ数が増えていき、トータル数百枚になるっていう感じですね。

■同人誌のクオリティをあげないと売れない

というわけで差分を上手に作れるようになれば、CG集のクオリティもあがると考えています。

現状差分を上手に使ってAI同人誌を作成しているサークルは少ないです。
ただの画像集を出しても売れているものはほぼないので、クオリティをあげないと売れないと思います。

そのクオリティの部分をもっと具体的にいうと、

・物語のクオリティ

→性癖にささる内容だったり、シンプルに読み物としておもしろいかどうか。
AI作品をいくつか買ってるんですが、ちょっと手の破綻とかは気になるけど物語として面白いから許せる。みたいな感覚になったので、画像のクオリティアップは今後期待するとしてこの人が作る物語は面白いと思われれば継続して買われる可能性はある。

・ヒロインのクオリティ(顔が可愛いとか)

→結局顔です。売れてる同人誌はAIとかに限らず顔がいい。キャラが立っている。AIの画像集でもこいつ顔で売れたなという作品がありました、、!
そういう具体例は全てTipsのDiscordで共有してます!

・1枚画像のクオリティ

→サンプルを見て萎えないがどうか。ただの量産型画像集だと思われたら終了です。狙った1枚をちゃんとだせるようになりましょう。
抜ける物語を考えてください。と言われたら難しいかもしれないけど、ちゃんと手を修正(ごまかしたり)したり、いらないものを消したり減点を減らすことは努力でできます。

というわけで今日は差分AI画像の作り方を知って、1枚絵のクオリティをあげていきましょう。

■表情とポーズ差分の作り方(inpaint×Lineart)

・Lineartを制するものは差分を制する

Controlnetを開きましょう。その中にLineartというものがあると思います。
実写であれば、Preprocessorはlineart_realistic
イラスト系であれば、lineart_anime_denoiseを選択してみてください!
※用途によって変わることもある

SDの画面

「💥」をクリックするとプレビュー画像が右側にでます!プレビュー画像をダウンロードする場合は右上の保存ボタン
#これめちゃ便利!前までいちいち生成して保存してた

ベースの画像から線絵を抽出

抽出した線絵をCanvaでもペイントソフトでもいいんですが、差分にしたい部分を塗りつぶしたり、簡単な加筆を加えていきます。

上記の画像の場合、目と口を両腕を塗りつぶしてさらに、腕の位置を簡単に加筆してみました。
絵下手でも大丈夫です!
#僕は超下手

それができたらSDの画面に戻りcontrolnetを開きます。
一つ目のcontrolnet Unitでinpaintを使います。
そして、差分を作りたい、顔と腕の部分をインペイントで塗っていきます。

controlnet Unit1

二つ目のcontrolnet UnitではLineartを使用します。
そこにさっき加筆修正した画像をドラッグ&ドロップします。
先ほどプリプロセッサはlineart_realisticに設定してましたが、noneにしてください。
#線絵がほしいわけではないので

controlnet Unit2

ちなみにUnit1,2とか書いてありますが、順番はどっちでもいいです!

この時のcontrolnet weightは線絵を忠実に再現してほしいのであれば1のまま。ちょっとAIにいい感じにしてもらいたいのであれば、0.6~0.8にしましょう。いい感じにしてくれます!

準備ができたら生成していきます。表情に関するプロンプトは(grin:1.25)を使用して差分を笑っている顔の差分を作ります。
腕に関するプロンプトはとりあえずいれずに生成してみて、うまくいかなかったら、適当に日本語を翻訳して入れましょう。
例 両腕を体の後ろに→arms behind body
のような感じでも伝わります。

差分完成!

ざっくりまとめ

  1. ベースになる画像を作る

  2. Lineartで線絵を抽出した画像を作る

  3. Canvaやペイントソフトで雑に加筆する

  4. controlnetでベース画像をinpaintにいれる

  5. controlnetで3の画像をLineartにいれる

  6. 表情など差分を作りたいプロンプトをいれる

  7. 完成!

上手に差分を作ることで物語が作りやすくなっていきます!

エロ絵で使って!

・もっと指にこだわろうやんけ!

最初に紹介した方法で作った画像では、指を隠していました。
なぜなら綺麗な指を生成するのが面倒だからです!

ただ、綺麗な指に修正できる。だけど面倒だから隠しているのか、指の修正ができないから隠す。とでは違います!

AIエロ同人を出している僕からすると、指にこだわれないと購入者を後悔させてしまったり、低いレビューの原因になります。
購入者からするとAIかどうかはどうでもいいけど、破綻している手を見つけてしまうと、シンプルに萎えるという人もいます。減点を減らす努力は誰でもできる。

Hand Refinerを使えば指の修正で便利みたいですが、大きく手の場所を変えたいとかであれば難しそうだったので、現状僕の画像生成フローの中にはいれていません。今後変わっていく可能性はあります。
あくまで僕の作業工程なのでご参考までに。

というわけで手の修正!

こんな感じで手を綺麗に出す!

解説していきます!まずは基本となるベース画像を用意します。
そしてどんな手が必要かまでイメージしてから下記サイトを開いてください。

手の種類もハンドビューワー登場時よりかなり増えてきて、実用性が増しています。
#ありがとうポーマニさん
#商用利用も可

手の種類を決めたらスクショしてCanva(背景透過できるならなんでも)に投げます。

続いてベースの画像もCanvaにいれて、手をおきたい位置にあわせていきます。

その画像を保存してcontrolnetのLineartに投げて、線絵を抽出していきます。

顔こわい

抜いた線絵画像をもう一度Canvaに投げて雑に修正していきます。

あきらかに腕太いけど大丈夫!
意図さえなんとなく伝わりそうであればSDが良い感じにしてくれます。
良い時代やで、、!

Controlnetに戻ります!

今回もinpaintとLineartを併用していきます。

一つ目のユニットでinpaintを使用。
変化させたい部分を塗りつぶしていきます。

controlnet Unit1

二つ目のユニットにはLineartを使用します。
先ほど雑に修正した画像をいれて、プリプロセッサはnote、control Weightは線を忠実に再現したいのであれば1、意図だけ汲み取ってほしい人は0.6~0.8で試していきましょう。

ここまで準備ができたら生成していきます。
自分の胸に手を置いているので、(breast grab)なんかをプロンプトにいれると成功率があがります。
差分を作る時のプロンプトは、変化させたい場所のプロンプトだけでいいです。表情を変えないのであれば顔に関するプロンプトはいりません。

どうでしょうか?FANZA同人作品を見ても分かるようにここまで手にこだわっている人は少ないです。
たしかに時間もかかるし面倒なのですが、抜ける物語を作るとかは努力でどうしようもない部分だったりしますが、減点を減らすための破綻を直す時間は惜しまないでください。
現状、AI作品のほとんどが破綻があるというイメージがついてます。その中で手をこだわるだけで、この作品は破綻がなくこだわっていると思われたらそれだけで差別化になる可能性は高いです。

これが今後手があたりまえに綺麗にだせるようになると差別化とかにはならんので、今手を出すのが難しいよねという常識があるうちに綺麗にだせるのがいいなと。

今回は自分の手を動かしましたが、応用として主観画像を作ることもできるわけです。

えろ絵に使える!

ざっくりまとめ

  1. ベースになる画像を作る

  2. ハンドビューワーで手をスクショ

  3. Canvaでベース画像と手を合成

  4. Lineartで線絵を抽出しCanvaで雑修正

  5. controlnetでベース画像をinpaintにいれる

  6. controlnetで4の画像をLineartにいれる

  7. 完成!

というわけで手や指の差分、修正方法でした。

■服装差分の作り方
(inpaint×Openpose)

・あなたはまだOpenposeの魅力に気付いていない!

今紹介した、inpaint×Lineartだけでも十分に差分活動はできるんですが、まだまだ楽しいことがSDでできます。

inpaint×Openposeの同人活動で使える実用的な使い方を解説していきます。

最初に紹介したinpaint×Lineartでは服装は同じままの差分でしたが、今回紹介する内容は背景や構図を固定したまま服装だけを変えていきます。
同人誌の用途としては、同じ場所でどんどん服を脱がすときとかによく使いますね。

いつも通りinpaintにベース画像を放り込んでいき、服の部分を塗りつぶします。

続いてopenposeにも同じ画像をいれてプリプロセッサはdw_openpose_fullに設定して「💥」をクリックしプレビューで確認します。

inpaintで変えたい服を塗りつぶす、Openposeで姿勢を固定することによってinpaintのみで服装を変えるよりも圧倒的にガチャ確率が上がり狙って画像が作れるようになります。

今回は試しにメイド服でも着せてみましょう。
プロンプト
(maid:1.2),bow,long sleeves, black sleeves, dark brown long tights, maid headdress,maid apron,

これがこうー!

簡単に服装差分ができました。
これだと少しAIすぎるというか、少し腕の位置や表情を変えるとさらに実用的かなと思うのでその方法を伝えようかなと。

・openposeの便利な使い方

プレビューをだすとEditというボタンがでてきます。それを押してみてください。

するとこんな画面がでてきます。この機能を知ったのが去年の12月くらいなんですが、便利すぎて便利すぎて。

なにができるかと言うと、画像から抽出した棒人間を自由に動かすことができます。
腕の位置を少し変えたいとかですごく使えます。ポーズの差分に最適というわけです。

慣れるまで少しもやっとしながら操作することになりますが、感覚的に動かせるので簡単です。手のクオリティがそこまで高いわけではないので今回は隠します。
手も必要な場合は、Openposeからのさっき紹介したLineartも使っていきます。

腕の部分インペイントしていきます。

Unit1

二つ目のユニットはOpenposeで棒人間をEditでいじります。

unit2

3つ目のユニットはなくてもできなくはないんですが、ガチャ確率アップの為にReferenceを使用します。
どんな機能かというと、アップロードした画像と同じ雰囲気の画像をだすよというイメージです。

unit3

inpaint×Openposeでポーズ差分も簡単!

という感じでcontrolnetの機能を併用して使いこなせると、一枚画像のクオリティがぐっとあがり物語が作りやすくなります。

というわけで僕が使っている差分については以上です!

ざっくりまとめ

  1. ベースになる画像を作る

  2. ベース画像をOpenposeに入れてプレビュー

  3. controlnetでベース画像をinpaintにいれて服を塗りつぶし

  4. プロンプトに着せ替えたい服を入れる

  5. ポーズも変えたかったら、OpenposeのEditで棒人間をいじる

  6. 完成!

■終わりに

今回はnoteで解説しましたが、Tips購入者のDiscordでは、リアルタイムで配信をしながら解説してます。
noteだけでは理解できなかったり、僕が同人誌用に作成している差分画像を見たいという方はTipsを買ってください!

というわけで最後にTipsの宣伝です!
感想と無料部分だけでも見てください!

購入者限定のDiscordでは下記を更新し続けています。
・僕の同人用アカウント開示したうえでの戦略共有
・定期的な画像生成作業配信
・伸びているAI同人誌サークルの共有と考察
・工口絵生成を画面共有してリアルタイム生成
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目指せAI同人ミリオネア!

差分画像についてでした!
ためになったらこのnoteにハートおしてくれたら嬉しいです!
Xがシャドウバン中なので下記ツイートをRTや引用RTで感想くれたらさらに嬉しいです!

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物語の作り方

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