頑張れ私

朝6時20分、聞き飽きたアラームが鳴る。
二度寝の始まりだ。30分がリミットだが
もう3分だけ寝る。その3分に幸せを感じる。
毎朝同じ電車、同じ席に座り、私は出勤する。
始業準備をし、朝会を迎える。シャッターが開くと地獄の始まりだ。途切れない来客、鳴り止まない電話、上司からふり与えられた業務。
今日もつまらないテトリスゲームが始まる。
落ちてきたブロックは途中で形を変え、予期せぬ形になる。物事が予定通りに進まない。
私はこのブロックに溺れている。
足掻いても足掻いても沈んでいく。
お荷物と思われ、小言を言われてもとりあえず会社には行っている。我ながらに偉いぞ。
いつになったら解放されるのだろう。自分をどこまで殺せばいいのだろう。
退社後は砂時計を眺めている気分だ。やりたいことをし夕飯を食べお風呂に入り、時間はあっという間に流れる。
こうして私は死ぬように眠る。

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